PiPi's World 投稿小説

落ちぶれ魔王のハーレム生活
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 24
 26
の最後へ

落ちぶれ魔王のハーレム生活 26


その言葉に、集まった面々は安堵のため息とともに思わずその場にへたり込んだ。
だが1人だけまだ緊張を解いていない人物がいた。
博士につかみかかっているルーバイヤだ。
彼女はつい先ほどまでの彼女の様子から、まだ何かあるとにらんでいたのだ。
ルーバイヤが博士に詰め寄ると、博士は言いにくそうにぽつぽつと語り始めた。

――――

「「「・・・『発情期』?」」」
「ああ・・・。ノルミクトゥが一時的に不能になったのはそのせいだ」

みながあっけに取られる中、博士は説明してくれた。
今まで彼は魔族復興のため、精通こそしているが発情期を迎えていない状態で性交を強いてきた。
今まで強い子供が生まれず、メスばかりだったのはそのせいだったのかもしれないと博士は推論した。
なぜなら魔物とは知性のある猛獣のようなもの。
本来精通と発情期を同時に迎えるはずが、今まで精通だけ先に来てしまったせいで、彼の大人としての成長に何らかの齟齬が生じてしまったと思われる。
ノルミクトゥが不能になってしまったこと、そしてあのすさまじい魔力はアンバランスな成長を遂げた身体が元に戻ったからではないかと博士は語った。

「じゃあ、これからは私たちが強いオスを埋める可能性がある・・・?」
「な・・・何だ、驚かすなよ。いい事尽くめじゃねえかよ」

博士の解説に一度は騒ぎかけた面々が、ホッと安堵のため息をついた。
その様子に、博士は激昂してイスから立ち上がってテーブルをたたいた。

「そんないいこと尽くめのうまい話があると思うのかッ!!??」
『ッ!?』
「考えてもみろッ!
 今までアンバランスだった身体が急に元に戻るということは、今まで身体にかかっていた負荷がなくなるということなんだぞッ!?
 言ってみれば、厳重に警備された死刑囚を野に解き放つようなものなんだッ!
 ただでさえ暴走気味のあの男が、突然開放された衝動に耐えられるとでも思うのかッ!?」

その言葉にみんないっせいに今までのノルの生活を思い出す。
有り余る性欲で、ことごとく自分たちを孕ませているあの魔王がもっと激しくなる・・・。
それも魔力のセーブができない状態で・・・。
そんなノルを想像した瞬間、集まった面々はようやく目覚めた彼の危険性に気がついた。
下手をすればHの最中にうっかりで死人を出す可能性がある。
ノルとの幸せな生活、魔族の復興を願う彼女たちにとって、それは何としても避けたい事態であった。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す