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落ちぶれ魔王のハーレム生活
官能リレー小説 - ハーレム

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落ちぶれ魔王のハーレム生活 13

その娘はいい意味で特徴的な娘だった。
まず、格別背が高い。180cmくらいありそうだった。
服装はこの娘もメイド服で、腰まである長い黒髪を後頭部で纏めて垂らし、両耳の前にも胸の辺りまで垂らしていた。
前髪は短めにして左右に分け、おでこを出していた。
パッチリとした大きな瞳に薄い眉、すっと通った形のよい細い鼻に、ワンポイントのような小さな唇。
半袖からは細く綺麗な両腕が伸び、スカートからは細く引き締まった両脚が伸びている。
獣耳のような魔物を特徴付ける箇所はなく、人間だといわれても信用できそうな外見だった。
女性としては非常な長身だが、体型はというと、おそらくは挟めそうなほどに程々に大きなバスト、対照的に細い腰、やや細めのヒップ。手足も顔も、非常にきめ細かい綺麗な肌をしていて、汚したりしないように大切に扱ってあげよう、そんな気にさせる娘だった。
 
そしてゴーレムメイドが言った。 
「ノル様、お待たせいたしました。連れてまいりました。」
そして、連れてこられたメイド娘がやや見下ろして(それだけ彼女は長身だった)言った。
「ノル様、お召しくださいましてありがとうございます。私はセレーナと申します。」

見たことのない娘だった。
おそらく屋敷の誰かが生んだ子供だろう。

「誰の子供?」
「イリーナ様でございます」

ノルの問いに、ゴーレムメイドが簡潔に答える。
イリーナとは、一緒にこの島にやってきた諸侯の娘の1人で、種族は確か極東の島国にいる天魔と種族と悪魔族のハーフだったはずだ。

「イリーナは元気にしているかい?」
「はい。ただこのところノル様が来てくださらないので、さみしいと嘆いておられました。
 お楽しみの後はぜひ、お会いになってください」

セレーナの近況報告に、ノルは内心でしまったと後悔する。
この島には大きく分けて2種類の魔物が暮らしている。
それは『定住型』と『移住型』だ。
定住型の魔物は洞窟や水辺など、自然に魅入られた連中や特定の生活環境を好む魔物が多い。
対して移住型はどんな環境でもオールマイティに対応できる魔物が多い。
そして移住型の最大の特徴は飽きっぽい性格やさみしがり屋など、少々クセのある連中がそろっていることだ。
だからノルも移住型は優先的にかまってあげるようにしているのだが。
何分お互い動いているのですれ違うことが多く、このようなケースになることが多々あった。

「そっか・・・。それは悪いことをしちゃったなー・・・。
 後で効果的な連絡方法を考えておかないといけないな。
 でもその前に・・・!」
「キャッ!?」

ノルは突然セレーナをお姫様抱っこすると、控えていたゴーレムメイドに声をかける。

「みんなと一緒に楽しめるような、大きな部屋は空いているかい?
 ぼくとセレーナが楽しんでいる間に、みんなを呼んできてほしいんだけど」
「かしこまりました。それではどうぞこちらへ・・・」

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