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オッパイ・シティ
官能リレー小説 - ハーレム

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オッパイ・シティ 54

「くそっ!夏越先生め、自分が手を出せないからって好き勝手なことを・・・!」
その頃。念願の男を食い損ねた伊佐美は1人荒れていた。
久しぶりのごちそうだった。それも男1人だけでなく、その彼女2人にも相手してもらえるはずだった。
それを横からかっさらわれたのだ。怒るなと言うほうが無理だろう。
まして彼女は性欲を発散できず、毎日悶々と過ごしている。
むしろそんな状況でこれくらいの暴走で済んでいるだけマシというものだ。
奇跡と言い換えてもいい。だがそれもいつ限界を迎えてもおかしくない。
いっそ欲望に身を任せ、片っ端から男女を食い散らかそうか、なんて危険な考えが頭をよぎる。
「〜〜〜っ!!」
しかし伊佐美は壁に頭を打ち付けることで、何とか破滅的な考えを頭から追い払う。
限界だ。伊佐美はそう思った。これ以上ガマンなんてできない。
遠からず自分を保てなくなり、犯罪者まがいの行動に走るようになるだろう。
もう、一刻の猶予もならない。理性が残っているうちに性欲を発散しなければ。
周囲から危険人物と恐れられ、避けられている伊佐美という少女は自分自身にも制御できない性欲に苦しめられていた。
そしてその苦しみから解放されるべく、彼女はふらふらした足取りである場所へと歩いていく。
彼女が救われるか否か。その結末はまだこの時点では誰も知る由がなかった。

そして俺達は有川先生と(教室に着く寸前に追いついて来た)夏越先生に注意をされつつ教室に戻り。残りの授業を受けたのだった。
しかし、その後、伊佐美は戻って来る事無く放課後を迎える事になった。

〜放課後、夏越先生の車中〜
「あの、夏越先生。忙しいんじゃ?」
放課後になり夏越先生がやって来て、送ってもらう事になった。
「どうも伊佐美が怪しいからな。結局、戻って来なかったんだろ?このまま引き下がりそうに無さそうだから、念の為にな。お前達を送り届けたら、また戻るさ」
ちなみに有川先生は学校に残っている。
「有川先生から、綾瀬の同意があれば1回位は参加させてやるべきか?と相談されたが、そんな事したら、希望者が殺到するから反対した」
まあ、心情的に伊佐美の相手をしたいとは思わないから良いんだが。
「伊佐美ちゃん、凄く怖かったよ」
「完全に目がイってたわね」
楓と千歳の表情は強張っている。
「このまま伊佐美を放置しておいて大丈夫ですかね?」
「何とも言えんな。危険な気はするが、だからと言って現時点では大それた手は使えん」
「現時点では?」
「向こうが手段を選ばんのなら此方も遠慮は要らんのだがな」
「な、夏越先生?あ、あのですね……」
「……いっそ、綾瀬を餌にして嵌めるのも有りか?」
「おいおいおい?!物騒過ぎでしょ?!」
「しかし、後顧の憂いは早めに取り除いておいた方が良いだろう?」
「まあ、そうですが……」
「心配するな。お前に危害を加えるような奴は私が徹底的に潰すから」
「「「………」」」
頼もしいというか恐ろしいというか?
「なんだか、私、伊佐美ちゃんが怖く無くなってきたんだけど」
「伊佐美がラスボスなら、夏越先生は後に出てくる、真のラスボスよね」
「寧ろ伊佐美は中ボス程度にしか見えなく無いか?」
「お前等、言ってくれるな。真のラスボスなら、私を従える綾瀬だろう?」
「いえ、俺は大魔王のペットか餌ではないかと」
我ながら情けない表現だが、客観的に見て間違っては無いだろう。
「御主人様は特殊な条件を満たした時のみ現れる裏ボスというか、特殊ボスでは?」
「満月の夜に変身する狼男的な?」
「そうね、普段は兎も角、満月の夜というか、ベッドの上では狼と化すわね」
「綾瀬は狼男どころか、大猿に変身するサ○ヤ人だろ」
「……3人して言ってくれるな」
「私からすればお互い様だ」

こうした、たわいもない話をしつつ、それぞれの家に帰り着くのだった。

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