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オッパイ・シティ
官能リレー小説 - ハーレム

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オッパイ・シティ 6


「・・・・」
チラリと右横に視線をスライドさせる誠人。ソコには、丁度自分を追い越していく一人の女子生徒の姿が。
青と白の上着に黒のミニスカート、首元には赤いタイが風の所為か少し揺れている。
しかし、彼が見ていた場所はそんな所ではない。首元の下、胸部にその視線を注いでいた。
制服の上からでもハッキリと分かる大きな二つの丸み。ロケットの様に突き出たそれは、女子生徒が歩くたびにプルンプルンと上下に揺れ動いている。

朝っぱらから刺激的な光景を作り上げている女子生徒。しかし、何もそれは彼女だけではなかった。

道行く全ての女子生徒たちが、皆、この様な光景を作り上げているのだ。
生徒達は全員スタイル抜群の現役女子高生。グラビアやアイドルが霞んでしまうほどの美貌の持ち主。
キュッとした細いウエストに、スカートから覗く白く細長い足。見ていて目の保養を通り越して危険とさえ感じてしまうその容姿。

そんな男の夢を実現した景色に誠人は人知れずため息を吐くも、その心は淡い期待でいっぱいになっている。
何だかんだで、彼もこの街について徐々にだが慣れ始めてきたのだ。

――――・・・

校庭の彼方此方から聞こえる生徒たちの談笑の声。
その声をBGMに、誠人はこれから約1年間在学することになる「盛洸学園(せいこうがくえん)」に目を向けた。
真新しさを感じさせる白壁にどっしりとした造り、大きく取られた窓。それらが相まって何処か近代的な雰囲気をかもし出している。

(やっぱ、どの娘も胸が大きい・・・。 それに、めちゃくちゃ可愛いっ!!)
指定された二年の下駄箱の一つに靴を入れ、上履きに履き替える。つま先を2,3床に叩きながら踵も上履きの中に。
そして、さも自然な風に装いながら周りを盗み見る。対象は、言わずもがな女子生徒だ。

百花繚乱という言葉が似合う程、今この下駄箱周辺には美少女が溢れかえっていた。

何処かの令嬢を思わす女子や海外からの留学生と思しき生徒まで――まさに、多種多様な女の子がこの学園に在籍している。
さらに付け加えるなら、その女の子の全てが巨乳もしくは爆乳と言っても過言ではない胸の持ち主で、その胸が彼女たちの制服を限界ギリギリにまで押し伸ばしているのだ。

(あぁ・・・今だけなら俺、神に感謝してもいい・・・)
そんな馬鹿らしいことを思いながら、誠人はだらしなく伸びそうになる自分の鼻の下や下半身の一部分が出ない様に必死に我慢する――正直、理性もそろそろ我慢の限界だ。
(・・・にしても、男子が少ない様な?)
周りを見回すついでに、誠人は男子生徒の姿も探していた。しかし、今現在でこの下駄箱周辺に男子生徒の姿は見えない。
それは登校時にも思っていた事で、男性のサラリーマンはチラホラと見かけたが男子生徒の姿はポツポツ程度しか見ていないのだ。
(此処ってもしかして・・・女尊男卑の意識が強い学校とか?)
自然と頭に過ぎる不安。これだけ女子生徒が多ければ、そんな事もあり得るだろう。

途端に足が鉛の様に重くなるのを感じながら、誠人は職員室へと足を運んだ。


「じゃあ・・・呼ばれたら入ってきてね」
「・・・はい」
覇気の無い声で返事をする誠人に声を掛けたのは、初日に入学手続きを手伝ってもらった女性職員だ。
長いライトブラウンの髪に柔和な顔つき。パッチリとした青の瞳に、形の良い鼻や口。
頭一つ分小さい彼女だが、その体つきは眉唾ものだ。
クールビズなのか、袖のないシャツ一枚と紺のスカートにソックスと軽装な服装の彼女。それによって、彼女の持つスタイルがハッキリと浮かび上がっていた。

目に見える所にはシミ一つ見当たらない白い肌にスラッとした細長い両腕。キュッとしたウエスト。スカートの裾から見える足はソックスに包まれキラキラと光っている。
そして、何よりも一番に目が行くのは彼女の胸――100センチオーバー間違いなしの爆乳であろう。
シャツをコレでもかと引っ張るロケット型の胸は、重力に逆らうようにツンと前を向いている。さらに、胸が大きい所為かシャツのボタンが上三つほど開けられていた。
それによりシャツの合間から深い胸の谷間が姿を覗かせ、青春真っ只中の誠人の下半身を著しく直撃させる。

しかし、これほどまでの極上スタイルを持つ女性職員を前に誠人の反応は薄かった。
此処は学園二階のとある教室の前。女性職員と共に此処まで来た誠人は、終ぞ自分以外の男子生徒と会う事は無かったのだ。
この事が誠人のテンションを下げ、また大きな不安を与えている大本になっている。
(はぁ・・・転校初日なのに・・・俺、上手くやってけるかな・・・)
直ぐ横に居る美人教員の事なぞ一切の興味を持たずただただネガティブ思想をぐるぐると頭の中で連鎖させる。
「はぁ・・・」
「こらこら、何初日からため息吐いてんの。 男の子でしょ? ほら、シャキッとする!」
背中をポンと叩かき、明るい声で叱咤する女性教員。その叱咤に誠人は何とも言えない微笑で答えた。

『はい、皆朗報よ。 今日このクラスに男子転校生が入る事になったわ』
『えぇ?!!』
ドアの向こう側。女性教員の言葉を聞いて、中に居る生徒たちから驚きの声が上がる。やはりと言うべきか、その驚きの声は全て女子のものだ。
(やべぇ・・・今になって緊張してきた・・・!!)
ザワザワしはじめる教室の空気に当てられたのか、誠人の額からは一筋の汗が流れ出た。

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