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オッパイ・シティ
官能リレー小説 - ハーレム

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オッパイ・シティ 38

「はぁ〜あ・・・」
「マーちゃん、どうしたの?盛大にため息なんかついちゃって」
「ほっときなさい、楓。どうせ新しい女の子とお近づきになれなくて残念がってるのよ」
「え!?ま・・・マーちゃん、私に何か不満があるの!?
 あるなら遠慮なく言って!私、マーちゃんのためならどんな悪いとこだって直すよ!」
「へ?あ、いやない!ないから安心しろっ!」
「ほ、ホント!?私のこと嫌いじゃない?」
「当たり前だろ?こんな美人の幼馴染がいるのに、なんでおまえのこと嫌いじゃなきゃならねんだよ」
捨てられた子犬のような目で訴えてくる楓を必死に説得する俺。
千歳、有川先生、夏越先生とお仲間が増えても平然としていたように見えたけど、コイツもコイツで結構焦ったりしてたんだな。
千歳や有川先生みたいにおかしくならんように気を付けないと。
幼馴染の将来を心配していると。
隣で千歳が『私のことも忘れないでください』と言わんばかりの涙目でこちらを見つめていた。
ああはいはい、わかってるよ。おまえのことも大事だから、そんな顔すんな!
複数の女の子と関係を持つことの大変さに辟易していると。
次の授業を知らせるチャイムが鳴った。
「お。もう次の授業か。次は何だっけ?」
できればまた俺をトラブルに巻き込まない先生の授業であることを願う。
確かに噂のおかげでほとんどの生徒が遠巻きにこちらを見てくるだけになった。
でも何事にも例外がある。
とゆーか、この学校に限らずこの町にいる女の子ってみんなおっぱい大きいうえに美人ぞろいなんだよな。
向こうに手を出す気はなくても、色香に迷ってこっちから手を出してしまいかねん。
昨日の授業に出ていた色っぽい先生たちの姿を思い出していると。
さっそく次の授業の先生がやってき・・・た?
「はいっ。みなさん授業を始めますよっ。早く席についてくだしゃいっ」
一瞬、俺はどこかの子供が学校に迷い込んできたのかと思った。
でも子供にあるはずのない規格外のおっぱいと、おそらく特注であろうスーツ姿が彼女が社会人であると教えていた。
彼女の名前は大村駒子(おおむらこまこ)。
この学校の古文担当教師で、全校生徒から愛されている(おもちゃにされてる)ロリ巨乳のマスコット的存在であった。
それに彼女が納得しているかは、小脇に抱えた踏み台から推して知るべし。

………待て待て!ロリ巨乳というかチビなのに巨乳という存在はまだ良いとして、
『早く席についてくだしゃいっ』って何だ?!『くだしゃいっ』って?!
背丈と言葉遣いならお子様。胸と教師という点なら大人と。完全に年齢不詳な教師が出て来たなあ、おい。労働基準法から言えば、教師だから大人なんだろうが、この街や学校なら、今迄の俺の常識は当てにならんから子供の可能性も否定出来ん。踏み台を持参している点も、背が低くて皆を見渡せないからという現実的な理由かもしれんが、背伸びして大人の真似事をしたい、お子様の様にも見えるぞ。まあ、身体つきはアンバランスでも、性格さえ『まとも』なら大人でも子供でも構わないか。どうも最近は(俺の感覚的に)変態ばかりに出会うからな。
「んっ・・・しょっと」
俺がいろいろ思いを馳せる中、駒子先生(みんな苗字では呼ばない)は踏み台を置いて教壇に立つ。
しかし踏み台を置いてもなお身長が足りず、俺達からは先生の生首が教壇にあるように見える。
まさかこんなアニメみたいな展開を現実で目の当たりにしようとは・・・!
ショックを受ける俺を無視し、駒子先生が出席簿を教壇に立てて出欠を確認。
「んむ、今日も欠席者はなしですね・・・。では授業を始めましゅっ!?」
あ、舌かんだ。教壇の裏に隠れるようにしゃがんだ先生が痛みに悶えているのがわかる。
でも先生はこのくらいではくじけない。瞳に涙をためたまま、気を取り直して授業を再開する。
その一生懸命な姿にみな生温かいエールを心の中で送らずにはいられなかった。

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