PiPi's World 投稿小説

オッパイ・シティ
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 23
 25
の最後へ

オッパイ・シティ 25

それでも俺達は、何とか2分程残して校門を通り抜けた。そんな俺達に千歳が声をかける。
「2人共ギリギリじゃないの。危なかったわね。どうしたの?」
「はあ、はあ、はあ、マーちゃんが、はあ、はあ」
「誠人君が?」
「おい、話は後だ。早く教室に行こう。椅子に座りたい」
伊佐美とやらがコッチを見てるので、俺は楓が余計な事を言う前に話を切り上げる。
「はあ、はあ………そうだね」
疲れからか俺の意見に楓も同意する。そして3人で教室へ向かった。校舎に入る迄、伊佐美らしき視線を感じながらだが。

「まあ、遅くなった理由は見当がつくけど。気を付けなさいよ」
廊下で千歳が不満顔で言う。2人で遅刻しかけたのだから当然、予想は出来るか。
「しかし何でアイツ、竹刀なんか持って校門に居たんだ?」
俺は2人が妙に焦っていた事もあって問う。
「あれは伊佐美さんの趣味。ああやって素行態度の悪い生徒を探しているのよ。
 竹刀は獲物を逃がさないための武器ってところかしら」
「趣味?武器?」
千歳の口から何やら物騒な言葉が飛び出てきた。
確かにあんな一昔前の委員長キャラは外見からして怪しいが、とてもそんな危険人物には見えない。
2人の話す人物像と、俺の見た人物像が一致せずに首をひねっていると。
楓がおずおずと説明してくれた。
「あのね、マーちゃん。伊佐美棕櫚(いさみしゅろ)さんはすっごいえっちな人なの。
 えっちすぎて、付き合う男の人みんな学校から逃げてっちゃうくらい」
「彼女も自分の性欲のすごさを自覚して、あんなお堅い格好したり、それを抑え込もうとスポーツに逃げ込んだんだけどね〜・・・。
 抑え込むどころか、たまりにたまった性欲が噴き出してストレスためまくっちゃってるみたいなのよ。
 もう相手が男でも女でも構わなくなるくらい」
「で、今は風紀委員の立場を利用して、ストレス(性欲)発散の相手を探しているわけ。
 もしさっき遅刻でもしようものなら、難癖つけられて精根搾り取られてわね」
「し、搾り取るって・・・」
「言っときますけど誇張でも冗談でもないからね?
 前に校則違反で捕まった男子生徒がいたんだけど、彼もう一生女はいいって言い残してどっかに転校しちゃったんだから」
「ウワサじゃ伊佐美さん、もともとすっごい名器の持ち主だったらしいんだけど。
 スポーツをするようになってから、さらに磨きがかかって男殺しになっちゃったって話だよ」
「ちなみに暴力で何とかしようなんて思っちゃダメよ?
 転校した男子生徒。彼、空手の県大会に出場するほどの選手だったんだから」
「えっと・・・確か伊佐美さんがやってたのって空手に柔道、剣道にボクシングもやってたんだっけ?」
2人の話に俺はもう二の句も言えなかった。
何だ、その女は。どこの地上最強生物だ?
つーか、俺は知らなかったとは言え、危うくそんな危険人物の餌食になるところだったのか。
サボタージュなんてした日には、もう学校にすら行けなくなってたんじゃ・・・?
考えたくもない恐ろしい想像の数々に、身体の震えが止まらない。
「ま、マーちゃん!?だ、大丈夫!?」
「お、落ち着いてご主人様!品行方正とは行かないまでも、校則さえ守っていれば向こうも手出しできませんからっ!」
俺の怯えように気づいた2人があわててフォローに回る。
風紀委員、伊佐美棕櫚か。目を付けられないよう、今後は品行方正、真面目に生きていくことにしよう。
ぬぐえない恐怖に震えながら、俺はそう心に誓った。
「でも、マーちゃんなら、意外と大丈夫だったりして……」
「どういう事よ?」
「だってマーちゃん、昨日から今朝迄ずっと元気だったし」
「へえ〜『昨日から今朝迄』ねえ」
千歳が恨みがましい視線を俺達に向ける。しかし、楓は気付かずに続ける。
「夕御飯を食べてからずっとで、まともに寝てないんだよ。お陰で遅刻寸前だし」
「何で今朝迄一緒に居たの?とか、付き合えてる貴女も大概よ。とか色々突っ込みたいわね」
「えっ?えっと、それは………」
楓は顔を赤くして言葉に詰まった。
「兎に角、その事は誰にも内緒よ。時間的に殆どの人は教室に居るから良いけど、御主人様が絶倫かもしれないなんて聞かれたらマズイわ。」
「伊佐美に狙われると?」
「他の女にも、です。楓、人前で惚気るんじゃないわよ。色々な意味で危険だから」
「うん、そうだね」
残念ではあるが今後は行為室……いや、学校でスルのは控えた方が良さそうだな。調子に乗って肉欲に溺れた爛れた生活を送るな、って神様の思し召しなんだろうか?

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す