PiPi's World 投稿小説

龍使いの少年 第二部
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 40
 42
の最後へ

龍使いの少年 第二部 42

それも無理だ。食糧生産力が、不足している。
そもそも共存できるなら、最初から追放処分はされていない。
農業生産力を上げるにも、即効性の有る方法は存在しない。

僕の考えた神威執行の内容は『惑星召喚』だ。
無人の新天地を広大な銀河から探して、近くに転移させてくるのだ。
6〜7億のドワーフの労働力で開拓すれば、一年後の食料生産力は一挙に倍増する。
そうなれば『星界より訪れし魔』を無理に退治する必要は無くなる。

惑星を移動させてくるのは、桁違いに大規模な奇跡となるが、今の僕なら実行可能だ。
一つ目に、僕自身の力が、歴代の竜神の力の総和を越えている。
二つ目に、全ての女竜と深い絆を結んでいる。
三つ目に、竜に準ずる、半竜の女とも深い絆を結んでいる。
四つ目に、ミューゼとベラ、二柱の女神の力を無制限に借りることができる。
五つ目に、10万を越える魔術師を、使い魔にしている。
六つ目に、30万人以上の女を抱いて、魅了状態にしている。

以上の条件を総合したときの、力の総和はちょっとした物だ。
おまけに、今の僕は完全な神の肉体になっている。
竜の宝具を使わなくても『惑星召喚』を実行できる。
そんなわけで神器を使って、新しい惑星が一つ増やした。
太陽を挟んで、真逆の軌道を巡っているから、肉眼では確認できないけどね。


「こっちにトラクターを回してくれ」
新しい惑星の開拓は、順調だ。
今もミスリル鍛造エンジン搭載の、試作型トラクターの運用試験が行われている。
『酒を呑む機械』をドワーフたちは気に入ったようで、廉価版の設計と製作に夢中になって取り組んでいる。
ミスリルを使ったのは金属強度が原因だが、ドワーフの技術があれば鋼鉄製のエンジン開発も成功するだろう。
純ドワーフ設計の車両が完成するのは、遠い日のことでは無いはずだ。

新惑星を開発するにあたって、僕が考えた方針は、適度な機械化だ。
ドワーフの工作技術は、産業革命どころか、第一次世界大戦当時の地球水準を超えている。
木材パルプを醸造魔法で発酵させて、アルコール燃料を作れば、化石資源に頼らない機械化が推進できる。
当初は魔法動力も考えたのだが、効率が悪くて断念していた。

もちろん、魔法も活用している。
山を崩してダムを作ったり、大地を割って内海を作ったり、大規模な魔法を行使している。
三百人の経産竜と、僕の力を受けた、五万人の魔女の力だけでも、かなり凄いことができるのだ。
入植前で無人状態だからできる、神話級の魔法も行使されている。
惑星規模の気候改造をしているので、かなり豊かな星になるはずだ。


新惑星『ハーレム』に移住しているのは、五億人のドワーフと、妖狐の紹介で勧誘した女性種族達だ。
残り1億少しのドワーフは、元の世界に残っている。
衣服などの工業生産物は、完全にドワーフの手に依存しているからだ。
他にも新事業の鉄道業などを維持する為に、有る程度の人手が必要なのだ。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す