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龍使いの少年 第二部
官能リレー小説 - ハーレム

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龍使いの少年 第二部 39

サイレン相手で、下半身が鱗の相手には慣れていたので、意外と平気だ。
抱き心地も性格もいい相手だったので、ハーレム入りをお願いした。

「次はスキュラです」
下半身が触手、蛸のような種族だ。さすがに拒否反応が沸いた。
ラミアは平気だが、スキュラは無理。
少々自分本位な判定基準だが、生理的な反応なので仕方が無い。

「以上で女性種族ツアーは終了です。番外ですけど、獣人族も現在女性だらけでお勧めですよ」
最後にさりげなく自分達を売り込んでいる。仕方ないか。話に乗ろう。
自力交渉だったら、一週間以上時間が掛かっていただろうから。
それが半日で済んだのはかなり大きいし、中々面白いツアーだった。
それに、山羊魔神に関する警告は役に立った。

「そういえば、魔神に関する助言の礼を、言っていなかったね。ありがとう」
「礼には及びませんわ。あの魔神が勝利していたら、どうなった事か」
ドライな物の見方だ。
必要以上に恩を売らないのは、彼女流の交渉の手口なのか。
魔神といえば、眷属の自由意志を戻す方法を、聞いてみようか。
心を惑わす化生だから、人の心について詳しいはずだ。

「ところで、魔神の元眷属の自由意志を、取り戻す方法は無いかな?」
「時間が解決するのを、待つだけですね。産まれたときから、封じられていますから」
やはりそうか。
元々持っていたものを奪われたのではなく、産まれ付き意思が育たないようにされたから。
日常生活で、少しずつ自我が育つのを待つしかないか。
僕の見立てでも、何年か経てば人間らしくなると思う。

「それで、何が望みなのかな?」
「神威執行の時に、便宜を図っていただければ」
思ったとおりだ。
僕の計画の邪魔にならないし、考慮に入れておくか。
アカシックレコードを探っても、何か企んでいる様子は伺えないから、大丈夫だろう。

それに、元々妖狐は権力者を頼って、保身を図る種族だしね。
彼女達に関する悪い印象は、半分は濡れ衣だ。
女に溺れた権力者がお馬鹿なことをして、国が傾いた理由を妖狐に押し付けただけの事。
狐が切っ掛けを作っても、国が傾いたのは国王の責任だ。
だから、既に女まみれの僕が、彼女を迎えたところで大勢に影響は無いはずだ。

「考えておくよ」
「くれぐれもよろしくお願いいたします」
長居は無用と悟ったのか、すぐに退出した。
今すぐ抱いてくれとか、そんな要求が来るかと身構えていたのに拍子抜けだ。
邪魔をしないなら、それでいいか。とりあえず、仕事に戻ろう。


四大国が僕の影響下に入った後、世界情勢は落ち着いたかと思われていた。
だが、魔物の発生が活発化していた。
空間の裂け目からゲリラ的に現れるため、組織だった対応が難しいのだ。
僕の使い魔の魔術師団や、ミューゼ神殿に配備した魔宝石ゲートのお陰で、どうにか対処できているのが現状だ。
それでも魔物との戦いで男が死んで、未亡人や身寄りの無い娘が増えつつある。

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