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龍使いの少年 第二部
官能リレー小説 - ハーレム

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龍使いの少年 第二部 36

『我は冥界神ベレである。ミューゼの代言者を我が夫とする。信徒は、彼に抱かれる事を許す』
ほとんど説明になって無いお告げだ。
この現場を見ていない信者には、意味不明だろうな。
まぁ、衝撃的な出来事だったから、口コミで噂が広がると思うけど。

その後の、討竜祭りは大騒ぎだった。
禁欲を重要視する宗教で、肉欲に溺れても許される、女神公認の例外が出来たから。
何度も祭りで夜這いをしていたから、僕の技が密かに噂になっていたのも、加熱の原因だろう。
さすがの僕も、精力が尽きるかと思う大行列が出来ていた。

「参加者は、見目麗しい乙女限定ですよ〜」
あまりにも参加者が増えたので、行列に事前審査の条件をつけた。
美人で処女限定という条件に関わらず、列は減る気配が無い。
特別に翌日のミューゼの伝道会を、ベレの伝道会と同時開催に変更した。

これ以降、北の国の討竜祭りは、初日がベレの伝道会、翌日がミューゼと日割りが規則になった。
初日の開催の挨拶は、巫女に封印された死の女神が行っている。
わざわざ僕に会いに来ているらしい。
死と氷の女神が、よくも変わったものだ。
僕の好みを、完璧に把握しているんだよな。

僕に会いに来た女神を抱いた後に、神殿で延々と信者を抱き続ける。
夜這いをしなくても女が集まるのは楽なのだが、集まりすぎだと文句を言いたくなる量だ。
愚痴を言いたくはなるが、参加者は美人揃いだ。
会場では弱音が出ても、終わった途端次の開催日が待ち遠しくなる。

もう一つ特筆すべき事としては、新しい“影”が発生していた。
『百発百中の子種』伝説ができたらしい。
西の国で不妊の呪いを破ったのが下地となって、冥界の処女神を孕ませたのが決め手になったようだ。
自業自得だけど、何ソレ?と言いたくなる力だ。
僕が意識しなくても神通力が働いて、中出しするだけで避妊魔法が解呪されるのだ。
そのうち視線だけで孕ませる孕魔眼とか、そんな神通力ができそうな気がする。


「久しぶり、テレサ」
卵が孵化しそうだと言う事で、僕は剣の村に戻っていた。
一日早くエリルの卵が孵化して、エリルは竜時間に目覚めた。
『ストロベリータイム』の魔法で、半年遅れの新婚生活を実施した。

翌日はエリルの産卵と、31個の卵の孵化で大騒ぎだった。
テレサも経産竜の仲間入りを果たしたので、彼女にも新婚魔法を使用している。
ずっと疎遠だったテレサも、ようやく寂しさから解放されたらしい。
もちろんその後に、残りの妻たちとも加速時間での逢瀬を楽しんだのは、言うまでも無いだろう。


「…何の冗談?」
獣人の村から届いた、貢物の箱を開いた僕の感想だ。
中から現れたのは、村長だった。
山羊魔神を警戒するよう、助言してくれた妖狐だ。
いい年をして、裸リボンのプレゼント姿は如何なものかと、ツッコミたい。

「後宮完成のお祝いと、村の者が無礼を働いたお詫びですわ♪」
妖狐がそう言って、くるりと宙返りすると普段着に戻った。

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