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龍使いの少年 第二部
官能リレー小説 - ハーレム

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龍使いの少年 第二部 27

側に控えていた女武将が、僕に斬りかかって来た。
斬られるのは嫌なので、素早くかわして当身で気絶させた。
男なら再起不能コースだけど、美女だから気絶だけだ。

傭兵隊長のおかげで、僕が遠藤豊だと証明できてから3時間。結局、皇帝は僕の嫁になることを同意した。
彼女には国を纏める才覚が無いし、赤字を改善する能力も無い。才能があれば、ここまで国は傾かない。
僕の助けが無ければ、どうにもならない状態に陥っていた。
表向きの婚約理由は、僕の人徳に感銘を受けたからと言うことだけどね。

3時間の話し合いの間に、陣幕内にいた何人かの貴族の首が飛んだ。
比喩的表現ではなく、物理的に。飛ばしたのは、僕だけどね。
どうにも成らない程の悪党が集結して、皇帝を好き勝手に操っていた。
私利私欲が最優先だから、回避できる内戦も止まらない。

僕の即位が内定してからは、すぐに内戦状態は止まった。
反乱軍は財団スポンサーの僕に逆らう意味が無いし、帝国軍も投降した者を攻撃する理由は無い。
両軍を合わせて、魔物の駆逐命令が出された。
僕が手伝うのはここまで。軍を指揮したり、戦闘に加わるつもりは無い。

「さてと、厄介事が片付いたから、約束どおり抱かせて貰うよ」
「不遜であるぞ、下郎!!」
皇帝の護衛をしている女が叫んだ。いつの間に、気絶から目覚めたのか。
不遜なのは、どっちだと言いたい。

単なる皇帝と、竜神や代言者を比較すれば、どちらが格が上か誰でも判る。
竜王と皇帝がほぼ同格、歴史的な前例に従って、あえて序列をつければ竜王が上だ。
あらゆる面で、彼女の発言には問題がある。
これは、教育的指導が必要かな。

「部下の失言は、どう償う?」
わざとらしく、女皇帝を苛めて見せた。
別に、サドに目覚めたわけではない。
直接叩きのめしても、主人に心酔している間は、僕が上だと認めないだろう。
その代わり主人を屈服させれば、自動的に軍門に下るはずだ。

「申し訳、御座い…ません…でした」
「へ、陛下!!」
皇帝は両手両膝をついて、土下座の体勢で僕の靴に口づけをした。
単なる護衛の為にここまでするとは、よほど彼女が大事なのか、心優しい人なのか。
普通なら、僕に代わって手討ちにして、お茶を濁すところだ。
衝撃的な光景に、女武者は絶句している。
これでは、僕が悪人みたいだ。

「陛下、おやめ下さい、その様な行いは!!」
「馬鹿者!貴様が愚かな行いをする度に、主人が窮地に陥ることに気付かないのか?」
皇帝を起こそうとした女に、一喝してやる。
慌てて平伏して詫び始めたのはいいが、腹を切ろうとするのには参った。
お前はお侍さんか?と、問い詰めたい。
美人を死なせるのは、僕の主義に反する。

「腹を切るのは駄目。そんな事では償いにならないよ」
「どうすれば、許していただけますか?」
「服を脱いで全裸になって」
逆らえば皇帝にしわ寄せが行くと理解したのか、大人しく命令に従った。

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