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龍使いの少年 第二部
官能リレー小説 - ハーレム

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龍使いの少年 第二部 25

翌日の福音伝道は、思ったより人が集まった。
ベレの姉妹神とされる事もあるから、信者もかなり多いのだ。
女の品質も、思ったほど悪くない。尼僧院の女はデブになっていないし、一般信者もまともな体型が多い。
規則正しい生活習慣が、好影響を及ぼしているのかもしれない。

にわか信者も、それなりに美人が多かった。
女を捨てたようなふくよかな体型も多いけど、信徒が神聖魔法を施して追い返してくれた。
それ以外の女は、前夜の夜這いの噂を聞いて集まったみたいだ。
ベレの教えでは、性交渉で快楽を貪るのは悪徳だけど、人の本能には逆らえない。
ある程度美貌に自信にある女が、怖いもの見たさで詰め掛けたらしい。

当然、僕のやり方で歓迎しました。
これはと思う美人は、子宮口が開くまで快楽で染めて、竜結合で下僕にしました。
それ以外の人も狂信者になったから、普段の性活が淡白だったんだろうね。
今回の祭りで、ベレ神殿との関係がかなり険悪になったと思う。
また北の国に来る時が、少し心配だ。
何らかのリアクションがあるに違いないからね。


僕が竜王に即位して、およそ4ヶ月が経過していた。
剣の村の卵の孵化まで、残り一月くらいだろうか。
好き勝手に動いたので、世界各地で不協和音が響き始めている。
東の軍事大国、ファチュン帝国では、大規模な内戦が勃発していた。

竜の財宝を還元して作った財団が、違法な団体として弾圧対象に成っていたのだ。
竜王国が、クーデターの資金援助を行ったと言う理由である。
僕にはそんな意図は無かったし、内戦を起こして欲しいとも思っていない。
純粋な善意だと、財団設立理由を手紙で知らせたけど、全く効果が無かった。

「財政難を、解消するためでしょうね」
分析を述べたのは、ミューゼ通商部の長、ヘレンだ。
金勘定に関しては天才的な冴えを見せるので、教団以外の事でも色々助言を聞いている。
彼女の話によると、インフレが進行しているそうだ。

僕が竜退治して、財宝を気前良くばら撒いたから、金銀の価値が下がったのだ。
日用雑貨はドワーフとの独占通商権を握った教団が値下げしたので、影響を受けていない。
値上がりしたのは、食料品と武具だ。
東の大国は現金で徴税していたので、歳入減と支出増の二重苦だ。

軍事力で統一しているので、軍事に必要な歳入が減ると、国の危機に直結する。
さらに、地方の反乱を促すような、大規模な資金提供が行われたのだ。
善意があろうが無かろうが、帝国としては二重の意味で見逃せない融資だった。
没収できれば国庫が潤うし、地方の力を削ぐ事ができる。

一地方だけなら簡単に没収できたが、財団の数が増えて風向きが変わってきた。
複数の地域を同時に敵に回すのは、リスクが高すぎる。
だが、一度振り上げた拳を、簡単に下ろせない。
軍事力で国を維持する以上、侮られたら終わりだ。

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