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龍使いの少年 第二部
官能リレー小説 - ハーレム

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龍使いの少年 第二部 23

城壁の上で応戦していた住人が、竜王万歳をしている。
大虐殺の光景も、立場が変われば頼もしく感じるものだ。
それに、現代日本の価値観で育った僕とは、根本的に違うのが感じられる。
「みんな仲良く平和に」とか、「非暴力平和主義」なんて寝ぼけた事を言う住人は居ない。

彼らにとって僕は、圧制者を打倒し敵の侵略を見事に撃退した、若き英雄に見えるのだろう。
わざわざ好印象をぶち壊しにするつもりは無い。
変に嫌われたら、統治し難くなる。
好かれている王様なら、街の女に手を出しても大目に見てもらえるからね。

「それにしても、竜王国内で空間の裂け目ができた気配は、感じてないけどな」
「隣国で発生した魔物が、国境を越えた模様です」
「攻め易い所を狙ったんだろうね」
隣国は竜王国を警戒して、軍備を整えていたのだろう。
自国の都市を防衛した結果、敗走した魔物が流れてきたのか。
隣国に、文句は言えないな。
国境を守りきれなかった、竜王国に問題がある。

「城壁が、かなり傷んだね」
魔物の群れの被害より、僕の魔法の爆風の被害のほうが大きそうだ。
できるだけ爆風が及ばないよう、落下させる場所は工夫したのだけど。
人的被害が出るよりはマシか。住人達も、自分達で補修作業をするだろう。
周囲の死体は、魔炎召喚で焼き払う。血液でしか燃えない炎なので、延焼の心配が無く便利だ。

問題は死傷者だ。
城壁を守った男達が、かなりの人数死亡している。
隕石の魔法で、死んだわけでは無いよ?念を押しておくけど。
空からの攻撃や、城壁を登ってきた魔物にやられたのが原因だ。
生きている者は、奇跡で癒した。
貴重な労働力だからね。ゴーレムを作るより、癒しの力のほうが安くつくし。

その後は、戦勝パーティーが開催された。
未亡人に見舞金を渡すついでに味見してみたり、それで満足できずに、女漁りをしてみたり。
討竜祭りとほとんど同じ感じだ。

めぼしい女を見つけたら、とりあえず押し倒して、僕の肉棒の味と子種を刷り込んでやる。
人として、どうかと思う所業だけど、キモチイイから止められない。
その辺のタブーが祭りの繰り返しで麻痺して、僕の中には殆ど残っていない状態だ。
我ながら、本当に最低野郎だと思う。

夜になって、戦勝パーティーはそのまま福音伝道に移行した。
神殿に集った半竜などの尼僧院の女や、一般信者に福音を届けるわけだ。
この辺の段取りも、討竜祭りの二日目の状態と殆ど同じ。
いつもと違うのは、集合をかけたエリアが他の国の伝道と比べて狭いことくらいだ。
竜王国は竜王の子種による尼僧が多いから、ミューゼの勢力が強い。
狭い範囲でも、かなりの数の信者が集まるのだ。

祭りの時間が短いので、慌しい状態で終わった。
魔物の撃退効果と合わせて、住民の僕に対する好感度がかなり上がったようだ。
歴史物SLGに例えれば、民忠誠度が30上昇した!と言った感じか。

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