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魔法×ハーレム!!
官能リレー小説 - ハーレム

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魔法×ハーレム!! 28

「ごめんね皆。俺の方が間違っていた。元の世界に戻る事だけ考えてて、君達の事をあまり・・・いや、ぜんぜん考えてあげられなかった。うん、決めたよ。俺はこの世界で暮らす。ねぇ、今さらだけど・・・俺と一緒にいてくれますか?」
決意をその目に宿し彼女達に宣言した柳、そんな彼の言葉に再び涙を流しその場に崩れる彼女たち。
しかし、その表情は嬉しさをいっぱいに表している。
「皆?答えを聞いていい?」
優しい口調で尋ねる彼に、彼女たちは何度も頷き息をピッタリと合わす。もちろん答えなど既に決まっているのだが。
「「「「こちらこそ!!よろしくお願いします!」」」」
「皆っ!俺は君達が大好きだ!」

この日、月灯りの下、少女達と少年の固い絆が誕生し、そんな五人に月は優しく照らしていた。
―――チュンチュン・・・――
「ん? んん・・・朝か・・・って、おぉ!!?」
空けて翌朝、昨夜の事で彼女たち五人とこの世界で暮らすことを決意した柳。
何時もと違う、爽やかな目が覚めた彼が最初に目が入ったモノに驚きの声を上げてしまった。
「くー、くー・・・」
「すぅ、すぅ・・・」
「んみゅ、ご主人様ぁ・・・ふにゅ」
「ふへへ・・・もう食えねぇ・・・」
右腕にはミレーヌ、左腕にはマリ。右足にエイミ、左足にはアリアと、彼を中心に四人の美少女が抱き枕の様にして抱いて眠っていたのだ。
日々のセックスで日に日に豊満になっていった彼女たちの体。それは、柳のいた世界でならすぐグラビアやアイドルになっても可笑しくない程の美しさと綺麗さを持っている。
そんな絶世の美少女四人に抱き枕にされている柳本人は嬉しい気持ちは勿論だが。
「・・・」(動けないし・・ってあぁっ?!! やめてアリア! 其処に顔を置いちゃダメェェェェっっ!!)
朝から、生殺しを味わう柳であった。

コンコン、と古めかしく厳かな面持ちのある木製の大きな扉を叩く
暫くすると中からこの学校の創始者であり、学校長のティニム・オーリスが扉から顔を出してきた。

「あら、君は柳くんですね。ひさしぶりです。
今日はどうしたのですか?さあ、入りなさい」

校長は柳の姿を確認すると、扉を大きく開けて柳を中に引き入れた。
応接室のフカフカのソファーに座らされた柳は、差し出されたレモンティーを飲みつつ
目の前に座った老婆を真剣な眼差しで見つめながら、話を切り出した。

「実は、今日は大事なお話をしようと参りました。僕の今後についてです」

校長はなにも言わなかった。ただ年長者として目の前の少年を、その優しい瞳でジッと見つめながら、その覚悟の程を推し量っている。

「僕は、この世界に来て、いろんな人に良くして貰いました。
決して全員が全員ではないですが……いえ、もし無条件に好意を享受してたら、こんな決心はしなかったと思いますが
僕は、そんな人との繋がりに感謝させられる日々を送ってます。
それで、そんな中で……―」

――好きな人も出来ました。


「僕は彼女らに支えられてばかりです。ですが、いつかは恩返しがしたいと思っています。
だから、だから帰らないことにしました。元の世界に……」

元の世界に帰らない。そう宣言した柳は、それっきり口を閉ざした。
そんな柳を校長はしばらく見つめていた。

「そう、しっかり考えて結論付けたのね。わかったわ。
私は貴方の決心に口出しする権利なんて無いもの。貴方は貴方の道を行きなさい。」

改めて、オーリス魔法学校へようこそ
此処でいろいろ学んでいきなさい。そう言って校長は柳を再び招き入れたのだった。

「はい!ありがとうございます!」
その言葉とともに、柳は深く頭を下げた。

「ところで、貴方に一つお願いがあるの。」
柳が頭を上げたところで、先ほどとは異なり憂色を帯びた顔で校長は話を切り出した。

「立派な決意を聞かせてもらって、こんなお願いをするのは心苦しいのだけれど、いいかしら?」
きょとんとする柳に、校長は静かに問いかけた。

「内容にもよりますけど。」
「実はね、我が校の生徒じゃないのだけれど一人、貴方に抱いてもらいたい女性がいるの。」

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