PiPi's World 投稿小説

魔法×ハーレム!!
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 23
 25
の最後へ

魔法×ハーレム!! 25


「はぁ〜、あの人はああ言ってたけど、一体どうやったら・・・」

放課後もとうに過ぎた時間、廊下の窓から見える景色は完全な闇になっており、彼は雷のリムを灯の変わりにして、小屋に戻る途中だった。

しかし・・・

「へ・・・?」 「え・・・?」

どういう因果か、彼の目の前に彼女、ティエラ・エルフスタンその人がいた・・・。

ここで、少し話が変わるがティエラ・エルフスタンの魔力量はヴァリアクラスに届くかと言えばそうではない。
魔力量で言えば彼女はスキュラクラスである。しかし、まぜそんな彼女がヴァリアクラスに居るのかと言うと、始めのクラス決めの時、女子には魔力の計測と魔法に関する幾つかの問題が出されるがその問題はとても難しく、全5問中2問正解すれば良い方である。

そして、その難問は彼女とエリンの二人だけが“全問”正解し、エリンはそれプラス魔力量でルークに、ティエラはその知識でヴァリアに食い込んだ言わば、ラッキー少女なのだ。

そんな彼女に周りはあまり良い顔をしない、なぜなら彼女の家はこの学園があるセーシェル王国の三大貴族の一角なのだから・・・。

三大貴族の一つである、エルフスタン家は代々からその膨大の魔力を有している事から、王国の魔術師“サブリーム”に任されており魔術師達の憧れなのだ。

しかし、ティエラはそんな家に生まれてもその魔力量はスキュラクラス、両親はおろか親族からも落胆の顔を隠せなかったが彼女の両親はそんな娘を大切に育てた。

だが、10歳近くになった彼女は周りの人間の反応に少なからず気がついていた。自分は魔術師の家系に生まれながらも魔力が足りない、故に彼女は足りない魔力を知識で補おうとしたのである。

そして、ここオーリス学園に入学する歳になった時、「そいつ」は現れた。

ーー異世界人 藤沢柳である

自分は必死になって魔力の代わりに勉学を励みぎりぎりでヴァリアクラスになったのに、奴はたった一回の測定でヴァリアクラスに編入、しかも校長の伝手で特待生で奴専用の小屋まで用意されている、しかも授業にはまったくついていけていない、この事に彼女の堪忍袋の緒が切れるのは仕方のない事である。



「あら、こんな時間に一体何をやっていらしたの異世界人さん?」
「うわ〜、会って早々にそう言うかな〜」

嫌味全開な彼女の発言に柳は苦笑しながら返す。そんな彼の態度に何か気に食わない物でもあったのか、彼女の顔は不愉快感を前面に出していた。

思えば、目の前の男はフラッ、と現れたかと思うと色々な待遇付きでヴァリアクラスに来たかと思えば、出る授業は全くのダメ、魔法もろくに扱えない、なのに誰からも悪い感情を与えない。

いい加減、彼女も我慢の限界があった・・・

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す