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魔法×ハーレム!!
官能リレー小説 - ハーレム

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魔法×ハーレム!! 16

しかも、初日のような大講堂での授業はそもそも少なく、実際の授業が学校側が割り振った少人数制の授業だったことが柳の不幸を助長した。
珍しい転校生が目立つように、柳は珍しい男であるため教諭がわざわざ柳を指名して当ててくるのである
その教諭達の生暖かい心遣いにより柳は毎時間心を磨り減らすのであった。

 
「ふぅ……なんとか乗り切った……」
昼休みになったので、柳は食堂で食事をすることにした。授業のキツさを考えると、まるでここは天国だ。
同じ人間である以上、食べるものはそれほど変わらない。焼きたてのパンと温かいスープに心が癒される。
「噂の異世界人も、さすがにお疲れかしら?」
そう言ってきたのは背の低い少女だ。年は柳よりも幼いだろうか。だが、人によっては生意気と取るだろうが、どことなく凛とした気品を漂わせている。
柳は最初思い出せなかったが、かすかな記憶から引っ張り出す。始業式で挨拶をしていた、エリン・スカーレットという少女だ。
「たしか……エリンさんだっけ?」
「あら?前にも会いましたか?」
エリンは不思議そうに柳に聞き返す。
「いや、君は有名だよ。跳び級の新入生にして唯一のルーククラス
天才エリン・スカーレットを知らないならモグリさ」

「有名度では貴方も負けてないのでは?柳さん。あとエリンって呼んでくださる?
私は貴方よりも三歳も年下ですもの」

「判ったよエリン。で、どうしたの?俺になにかようかい?」

「特にはありませんわね。強いて言えば世話話に来ました」

「世話話か。なら大歓迎さ」

柳はエリンと昼食をともにし軽く世話話をして別れた。
柳の彼女の印象は不思議な娘といった所か。彼女は自分の実力に興味がなく
今の実力もなるべくしてなったような生粋の天才肌だった。
故にどこか歳の割りに達観していて柳にそのような感覚を抱かせているのである
午後の世界史と進み、最後の実習の授業を乗りきった柳はいつもの面子と共に図書館にいこうとしていた。
世界史は内容こそ初めてだったが、向こうの世界と勝手が同じなため柳の数少ない得意科目になりそうであったが

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