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竜使いだった少年
官能リレー小説 - ハーレム

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竜使いだった少年 6

7時間ほどで作業は終わった。
竜の精気のお陰で、体調は万全。疲れも全く無い。
はぁ、何でも望みが叶う力は凄いね。

「お疲れ様、それで、どんな能力を望む?」
約束どおり力をくれるらしい。
どんな力がいいか、二人で相談した。

魔法は却下。現実世界は魔力が薄いから、補充なしの使い切り能力だ。
念動力も不要だ。体力さえ戻れば、竜に習った武術の経験があるから、暴力は不要になる。
透視、遠隔視も駄目だ。地味すぎる。着替えを覗くのに便利だけど。
テレポート。使いどころが難しくてホイホイ使えない。
透明化。使用中は網膜を光が素通りするので、視覚が断たれて使い難い。目玉だけ不透明にできるけど、バレる。
物質透過。念動で飛べないと、地底に垂直落下してしまう。使用中は呼吸もできない。
過去視、未来予知。未来予知は強力すぎると却下された。ずるい。自分はアカシックレコードをいじれる癖に。

結局、残ったのはテレパシーだ。
意思の伝達が基本だけど、相手の考えを読むことができる。
嫌がることを強制できないけど、好感を持っている相手の理性を外してエッチできると教えてくれた。
催眠術を少し強力に、お手軽に使える能力と言えば良いだろうか?

制約が無いわけではない。
生理的嫌悪感を感じる相手に、性行為を無理強いできない。
段階を追って、巧く考えを誘導すれば不可能ではないけど、普通に人間関係を改善するだけの手間が要る。
相手の考えを読めるのだから、好感を抱かせるのはかなり簡単なはずだ。

感覚も少しなら騙せる。
暗示で、お子様カレーを激辛だと思わせる事が可能らしい。
辛味をオーバーに感じさせるわけだ。
だけど、激辛カレーを、お子様カレーと思わせるのは難しい。
痛みを感じるほど辛いからだ。
だから、痛みを感じるほど熱い、お子様カレーだと思わせるのはOKだ。
暗示で感覚の増幅と、すり替えができると思えばよさそうだ。


妄想神の力で、ピカッとしたら病院に戻っていた。
ダミーの体がベッドで眠っている。僕が触れると消滅する仕組みだ。
布団に戻って眠ったふりをする。竜の精力のお陰で、全然眠くない。

しばらくして、検温と配膳の気配が近づいてきた。
検温して、血圧を測ってくれる。その後、朝食だ。
(さすが若いわね。一晩眠ったら随分顔色が良くなってる)
ナースの思考が読み取れた。
一目見てわかるほど、僕の体調は改善しているようだ。

「おはよう、お兄ちゃん。遊びに来たよ」
「朝から何やってるんだ、学校はいいのか?」
「何言ってるの?とっくに夏休みだよ」
そういえば、20日経っているんだった。期末考査、すっぽかした事になってるよな。やっぱり。
補習授業とか出なきゃ駄目なんだろうか。
あっちの世界で増えた知識って、こちらでは役に立たないよなぁ。
キャンプみたいなアウトドアで遊ぶときは、活躍できそうだけど。

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