PiPi's World 投稿小説

竜使いだった少年
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

竜使いだった少年 1

僕の名前は遠藤豊,二十日前までは何の取りえも無い普通の高一だった。
普通どうりベットへ(略)
そこからは、完結官能リレー/ファンタジー系/竜使いの少年を読んでくれるかな。

ひょんな事から異世界に喚ばれて、ファンタジー世界で神様みたいな力を手に入れた僕は、現実世界に戻る時のために分身を作った。
失踪状態から復帰するのは、色々厄介だからね。
コピーロボットに日常生活を任せる、パ○マンみたいなもんだ。
で、その分身が僕みたいだ。少し前に考えた設定どおりの状況で、裏山に打ち捨てられている。

設定を考えたのは僕自身だけど、安直な考えに殺意を抱いたよ。
山の中でろくに食事をとらずに20日間?
死ぬって。マジで。

体はミイラみたいに痩せ細って、腕を上げるのも全力が必要だ。
失踪時と同じTシャツと、ジャージのズボンに裸足の状態で、右足は岩の隙間でがっちりホールドされている。
本当、誰だよ。そんな設定考えたのは。
って僕だよ。大馬鹿だよ、僕は。

お腹がすいて仕方ないので、目の前の湧き水に顔を突っ込んで水を飲んでみた。
腹がタポタポになったけど、空腹は癒えない。当たり前だ。
脱出するために試行錯誤すると、ただでさえ少ない体力がゴリゴリ減って行く。
駄目だ、眠って体力温存しよう…。


目覚めると、顔を犬に舐められていた。ベロベロと。
ドーベルマンだ。20日分の汗と垢が染みて美味いのかもしれない。
一心不乱に、熱心に舐めてくる。
犬が居るって事は、助けてくれる人も近くに居るはず…。
居た、カットジーンズにタンクトップのお姉さん。太ももが色っぽい。
って、逃げていった。待ってくれ!駄目、マジ死ぬ。

唯一の救いは、僕の姿を見てあわてて逃げていった。
発見はされたよ。設定どおり。でも、救助の事まで考えてなかったような。
気が抜けた僕は、そのままガックリと気絶してしまった。


再び目覚めると、どこかの室内に寝かされていた。
どうやら、救助されて病院に収容されたらしい。
お姉さんは逃げたのではなく、手助けを呼びに行ってくれたのだろう。

腕には点滴チューブが刺さっている。
久々の栄養分に、体が温まっている。
どうでもいい余談なんだけど、点滴のときに薬のしょっぱい匂いを鼻の奥で感じるのは僕だけなんだろうか?
風邪を引いた時にする注射の栄養剤でもそうなるんだけど。

「お兄ちゃん!」
「豊!」
「バカ豊!」
あー、生意気な妹にお兄ちゃんって言われたの、何年ぶりだろう。
最近はクソ兄貴とか、根暗くんとか、イジケ虫などとまぁ、兄を兄と思わぬ生意気ぶりだったと言うのに。
母さんも、隣の幼馴染もわぁわぁ泣いている。
現実世界を探ったとき、失踪で心配してくれたのはごく身近な人だけだと落胆したけど、この3人がこれだけ心配してくれたんだ。
落胆したのが間違いだったと思う。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す