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竜使いだった少年
官能リレー小説 - ハーレム

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竜使いだった少年 39

「何を心配してるのか知らないけど、僕は大丈夫だよ」
きゅっと手を握ってやる。
失踪前の僕なら、絶対にしなかった行動だ。
あちらの世界で、言葉や行動は、表に出さないと、意思は伝わらない事を学んだ。
当たり前のことだけど、実行するのは難しい。

「暖かい…。さっきのは、勘違いだったのかな?」
「だから、さっきから意味不明だって」
空いた手で、わしわしと、頭を撫でてやる。
公佳の髪に触れたのは、何年ぶりだろう?
さらさらしていて、気持ち良い。

「もう、止めてよ!髪がくちゃくちゃになっちゃう!」
笑いながら、公佳が抗議してきた。
可愛い奴だ。

衝動的に、キスをした。

「もう、何するのよ」
唇を離すと、幼馴染が文句を言った。
口では怒るが、目を潤ませて、頬を染めるその表情は、全く怒っていない。
こんな戯れをするのは、本当に久しぶりだ。
あれは、小学校低学年の頃だったかな?

公佳と恵を両脇に侍らせて、キス比べをしていたのは。
思い起こすと、どれだけマセ餓鬼だよと、セルフ突っ込みしたくなる。
父親不在だったから、ママゴトが過激だったな。
男親を求める、代償心理が働いたのだろうけど。

付け加えると、母親2名なのが、当時の僕らの常識だった。
思い返すと非常識だけど、サキお母さんとミサお母さんは、矛盾せずに両立していた。
お父さんが居ない代わり、二人ともお母さんなのだ。
子供だから、ややこしい事情は、理解できないからだろう。

だから、僕らのママゴトは、夫一人に妻二人が基本だ。
母さん達が混じると、夫一人に妻四人で、母さんはニコニコ、ミサさんはゲラゲラ笑って、参加していた。
ミサさんは、シチュエーションの異常さを、笑ってたんだろう。
近所の子が遊びに来ると、いつも「設定が変だよ」と、言われていたものだ。

「ん?短くて何をしたか、判らなかった?」
「ちょっと、違…んむっ」
(もうっ、強引なんだから)
押し倒したけど、抵抗する気配は無い。
気心の知れた者同士、阿吽の呼吸が成り立っている。

キスをしながら、柔らかな胸の上に手を移した。
軽く撫でるように、手を動かす。
いきなり動かすと、公佳はパニックに成るに決まってる。
少しずつ、動きを大胆にして、最終的に揉み込むまで強くした。
体は固くなったけど、拒絶される気配は無い。

「ちゅぷっ、ぴちゃ…」
(なんか、滅茶苦茶キスが、上手いような?)
あちらの世界で練習したから、上手くて当然だ。
僕よりキスの上手い人は、この町には居ないだろう。

キスをしながらも、胸を揉む手は止めない。
僕と同世代にしては、大きめだけど、性感は未発達みたいだ。
くすぐったそうに身をよじったり、痛みにピクリと震える。
しばらくキスと胸で、快感を覚えさせる事にするか。

「何をしたか、判った?」
「もう、乙女の唇を何だと思ってるのよ!」
「今さらキスで怒るなよ」
昔はもっと色々していたものだ。

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