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竜使いだった少年
官能リレー小説 - ハーレム

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竜使いだった少年 37

苛められるほうが悪いって考えが、以前から態度に透けて見えてたけど。
こんな時に思考が読めるのは、気分の良い物じゃないな。

「…課題を解きます」
「夏休みの宿題も、ちゃんと提出しなさいよ」
(問題児の尻拭いは、お断りだから)
なんでこんな人が、先生をしているんだろう。
徹底的に犯して、身の程を思い知らせてやろうか。
って何を考えているんだ、僕は。
これだと、以前の根暗少年の発想だよ。

あちらの世界で学習した、ドラゴン的発想に切り替えよう。
こんな場合は、どんな反応を返すべきか。
徹底的に子種を仕込んで、オスの魅力をアピールしよう。
って、駄目じゃん、僕。
夏の暑さで、脳みそが溶けてしまったのかも。

「それでは、失礼します」
「登校日には、出席しなさいよ」
(引き篭もられると、学年主任がうるさいのよ)
なんだかなぁ。
テレパシー能力を、放棄したくなってきた。


「お帰り。どうしたの?その荷物」
「補習課題。宿題も別口でやれってさ。範囲を教えてよ」
「…後で、私の部屋に来なさい。手伝ってあげる」
(色々二人きりで話したいし)
僕を出迎えた公佳が、部屋に誘ってきた。
彼女の思考は真面目でまともだけに印象が変わってしまった僕への疑問が渦巻いている。
うやむやにしておくのも面倒な話だし、僕のこれからの生活と性活の為にも公佳は押さえておく方がいいだろう。
どこの基準で考えても、公佳の美貌とスタイルは一級品なんだから…
「うん…お願いしていいかな?」
「じゃあ、お母さんがもうすぐ出かけるからその後で…」

(じゃあ掃除と洗濯先に済ませなくっちゃ…リビングもお母さんが好き放題散らかしてるし、全くもうっ!…稼いだ分をおばさまの所に入れてるとは言っても、厄介になってる自覚すら無いし!)
綺麗なだけじゃなくて家庭的な公佳…ミサさんがなさすぎるってのがあるけど…公佳、いい主婦になれるよ…
なんだか良く考えると、二つの家族が一つの家族であるみたいだな。
ミサさんが父親的な存在で、公佳が世話焼きな姉みたいな感じ…以前は意識して無かったけど上手く機能してたんだ。

とにかく、公佳と話さなければいけないな…暫く待って公佳の部屋に行く事にした。

昼前…僕は公佳の部屋にきていた。
隣りだから所要時間は数分。
女の子らしい部屋で公佳と向かい合っている。
単刀直入に話した方がいいかな?…どう話そうと突飛過ぎる話なんだけどさ…
「正直に話して欲しいの…いなくなった経緯から、そうなった経緯まで…」
そら来た。
いきなりだけど思考が読めるから驚かない。
「突飛過ぎて嘘みたいな話だから、多分『神隠し』で納得してる方が混乱しなくていいよ」

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