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竜使いだった少年
官能リレー小説 - ハーレム

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竜使いだった少年 34

このメモリカードなんて、恵に勝手に使われて、セーブデータが飛んだことがあった。
あの時の、取っ組み合いの喧嘩を思い出すと、赤面してしまう。
何をやって居たんだ。僕は。

「お兄ちゃん、お風呂に入るの?」
「ああ、垢がゴワゴワだからな」
「背中を洗ってあげる!」
風呂の準備をして降りた僕に、妹が話しかけてきた。
ちょっと待て、それは困る。
母さんはニコニコ、ミサさんはニヤニヤ、公佳は…性犯罪者を憎む眼差しだ。
僕は潔白です。妹に欲情しません!
と言っても、信じてもらえないだろう。

「あのな、お前もいい加減お年頃だろ?」
僕が説得しようとすると、恵は叱られたチワワの表情になった。
ちょっと待て、それは本当に困る。
お、お兄ちゃんは血迷ってしまうぞ?

「お前は、母さんと一緒に入ってろ」
「え?母さんも一緒に入って欲しいの?」
天然婆が乱入した。
こんな時の母さんは、常識知らずだから、ミサさんより破壊力が高い。
本当に勘弁して欲しい。
おばさんのニヤニヤがニタニタになってきたし、幼馴染は般若の形相だ。
下手すれば、ミサさんまで参戦してしまう。ピンチだ。

「二人とも駄目!参加禁止!!」
「えー、せっかく親子三人でお風呂できると思ったのに」
「お兄ちゃんのチキン!腰抜け!」
ああ、もう、何なんだよ。
どうしてこんな事になるのやら。

風呂は、一人で入れた。内鍵って便利だね。
ごしごし擦っても、垢が多すぎて泡が立たなかった。
一度洗い流して、もう一度洗いなおした。
シャンプーも2度洗いにしておくか。

風呂を上がった後は、めぼしいイベントは起きなかった。
夕飯を食べてテレビを見た後、僕は寝ることにした。
まだ9時前だけど、眠い。体力が落ちているせいだろうか。
恵は話したそうにしているが、無理。寝る。
と言うわけで、ベッドにダイブだ。


朝目覚めたら、布団の中に恵が居た。
いつもの癖でお早うのチューをしそうになって、思いとどまった。
あちらの世界とは違うのだ。
経産竜達の教育で、条件付けされていたから危なかった。
起こさずに抜けようとしたが、パジャマの裾をしっかりと掴んでやがる。

「おい、起きろ。何で僕の布団で寝て居やがる?」
べしべしと、額を叩いて起こしてやる。
ふにゃふにゃと寝言を言いながら、抱きついてきた。
ちょっと待て、それは本当に、非常に困る。
お兄ちゃんのオニンニンが、起っきしちゃうぞ。

「どっせい!」
ベッドから恵を蹴落とした。
うむ、これが普段の兄妹のあり方だ。
実妹に欲情して、勃起するのは不健全である。

「なんなの?お兄ちゃん」
「もう朝だ。飯だ。顔を洗うぞ」
「うー」
眠たげな妹を急き立てて、下に降りると公佳が居た。
どこの通い妻だよ。と、突っ込みたくなる。
朝食を用意してくれるのは有難いけどね。

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