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竜使いだった少年
官能リレー小説 - ハーレム

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竜使いだった少年 32

ああ、そうか…母さんはかなり運転が苦手だからミサさんなんだなと納得。
性格正反対のミサさんと母さんは、まるで姉妹のように仲がいいしね。
同じく性格正反対の公佳もなんやかんや文句を言いつつミサさんとは仲がいいって恵に聞いた事があるけど…なかなか不思議なものなんだと思ってしまう。
「ゆーくん、パパッと片付けちゃって、お昼頃に帰っちゃお♪…途中で何か食べさせてあげるわ」
(その前に…お昼までにゆーくんがナースを食べちゃってないか観察してこよっと♪)

何て人だ本当に…
あの三人には挨拶しとこうと思ってたけど、気付かれるかな?
でも、ミサさんなら気付かれても問題無い気はするけど…
「ならミサさん、片付け手伝ってよ…その辺りうろつくと他に迷惑だからさ…」
「あら、残念…ゆーくん好みのナースがいないか探してあげようと思ったのに」
全く残念そうでなくそう言うミサさん…昔と違って一方的にやりこまれる事はないから、やり取りを楽しめる余裕はある。

「ん?何?そのヴェトンのバッグ」
んぎゃ!やばい、マナミさんのエロ鞄!
高級ブランドのヴェトンの旅行鞄だから、興味を持ったみたいだ。
て、駄目だって開けるな〜〜!!

「こ、これは…」
(ピンクローター?誰が持ち込んだ…まさか、サッちゃん?!)
どうしてそこで、母さんの名前が出るのやら…。
駄目だ、家捜しモードに入ってるよ。
定期的に僕の部屋を漁ってくれるから、家にはエロ本とか置けないんだよね。
唯一のエロメディアは、パソコンだ。
だから、ブックマークや履歴を誤魔化す方法には、自信がある。

「お兄ちゃーーん!!」
ズドドドっと足音を響かせ、愚妹が乱入してきた。
美紗緒さんは素早く鞄に戻すと、付属の小さな鍵でロックした。
さすがに、あれを子供の目に晒さない良識は有るみたいだ。
お陰で当面は尋問されずに済みそうだ。

「おばさん、ずるいよ!恵も迎えに行くって言ってたのに、出し抜いて!」
ぜえはあ息を吐きながら、妹が抗議している。
美紗緒さんをおばさん呼ばわりできるのは、恵だけだ。
それにしても、まさか走ってきたのか?車を追いかけて?
時々とんでもない行動力を発揮するよな。この馬鹿は。

「ほれ、飲め」
息の荒い馬鹿の為に、紙コップにスポーツ飲料を注いでやった。
グラス類は、昨日で撤収済みだ。
車の迎えがあるなら、今日持ち帰れば楽だったのに。

「あと、着替えるから、部屋から出ろ」
「ふふん、着替えさせてあげようか?」
「黙れ、痴女婆あ!」
恵はミサさんを引きずって、部屋から出て行った。
痴女婆あって…。我が愚妹の、怖いもの知らずの発言だ。
最近妹の性格が、ガサツになって来たのって、ミサさんの影響なのかな…。
うーん、家へ出入り禁止にするべきかもしれない。

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