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竜使いだった少年
官能リレー小説 - ハーレム

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竜使いだった少年 24

どれだけ作ってるんだよ。と、突っ込みたい。
妹と幼馴染が交互に話すのを聞きながら、黙々と食うだけだ。
聞く一方だけど、久々に沢山会話した気分だ。


「昨日は、ウルトラーメンに挑戦してきました。あと、差し入れの食い物をドカ喰い」
「…現代医学の限界を見せ付けられた気分だよ」
(頭を丸めて、僧にでもなるか)
「うわぁぁ!オカルトに走っちゃ駄目です!僕が特殊なんです、異常です!」
翌朝、異様な回復力を見せた僕に、医師は自信を打ち砕かれていた。
必死の説得で、医学を捨てるのは思い止まったみたいだ。

「今日一日様子を見て、問題なければ明日にでも退院していいよ」
「そんなもんで良いんですか?」
「君の場合はな」
退院の予定が、あっさり決まってしまった。
言われるとおり、今の僕は健康体だ。
少し痩せているけど、マラソンランナーと同程度の肉付きに戻っている。

思えば短い間だったけど、色々あったものだ。
看護婦3人と関係しちゃったりとか。
…丁度いい頃合かも知れない。
このままだと、このフロアの担当看護士を総喰いとか、してしまいそうだ。
思い返すと、食う、寝る、犯すだけの獣生活だったな。

「お兄ちゃーん、お見舞いに来たよー」
「お、早いな。退院が明日に決まったよ」
「え?そんな早く退院できるの?」
いつもの3人がお見舞いに来てくれた。
どうでも良いけど、他の見舞い客が来ないところに、僕の人徳の無さが伺える。

「じゃあ、これが最後の差し入れになるね!」
愚妹が、3段重ねの重箱を3組取り出した。
馬鹿だ。この妹は。病人の見舞いじゃないぞ。その量は。

「私も作るのを手伝ったの」
「母さん監修だから、味は保障するわよ」
公佳と母さんが手伝ったなら、大丈夫だな。
恵は火加減が下手なのが弱点だ。経験不足なんだろうな。
何時から作り始めたのか想像できないが、弁当はうまかった。
僕は、たっぷり時間をかけて弁当を戴いた。


「それじゃあ、明日迎えに来るね!」
愚妹は、差し入れの漫画を抱えて帰った。
結局、漫画は読まないままだったな。

夕食を食べて一眠りした僕は、半端な時間に目覚めていた。
真夜中でみんな寝静まっている。看護士以外は。
大便をしてトイレから出ると、病院で最初にエッチした弓子さんと遭遇した。

「こんばんは」
「こんばんは、元気になったようですね」
(はぁ。なんで、あんなに迂闊なことをしちゃったんだろう)
弓子さんはエッチしたことを、気に病んでいるみたいだな。
少し疲れているように見える。

「あの、シャワーとか借りられませんか?」
「また不埒なことをするつもり?」
「ち、違います!新陳代謝が激しくなったのか、垢でゴワゴワしているんです」
激しく警戒する弓子さんに、慌てて弁解した。
やましい気分で、シャワーを借りたい訳じゃないんだ。

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