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竜使いだった少年
官能リレー小説 - ハーレム

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竜使いだった少年 23

替え玉やチャーシューまでタダにして貰えて儲けた。
オッチャンの指示で、ジミ子さんが病院まで送ってくれることになった。
付き添いは不要だし、オッチャンが勘繰る様な感情は、二人とも欠片も無いんだけど。

「ご馳走様。また学校で。あと、エプロン似合ってるよ」
「う、うわぁぁ!」
(ラーメン濱田は、恥ずかしすぎる!)
慌てて店のロゴ入りエプロンを脱いでいた。
ジミ子なんてあだ名だが、意外と愉快な奴かもしれない。
慌てる様子がチョイ萌えだ。

ふと、普通にクラスメイトと話す自分に気付いて驚いた。
向こうの世界で、成長したって事かな。
以前の僕なら、冗談で女の子を慌てさせるなんて、絶対無理だ。


「どこをうろついていたの?!」
部屋に戻ると、激怒した幼馴染と妹が居た。
母さんはニコニコと見守っている。
ラーメン食うだけなら時間掛からなかったけど、その前に用事が入ったからなぁ。

「ラーメンの無料メニューに挑戦してきた」
「いつの間に、椎子とデキたのよ!?」
(あんなに仲良さそうに歩いて!)
窓から僕が帰ってくる所を、目撃したようだ。
デキてないんだけどなぁ。説明が面倒だ。

「デキて無いよ。僕が信用できないなら、本人に聞いてごらんよ」
そう言いながら、配膳がすんでいた昼食を食べる。
妹の視線も、心なしかきつい。漏れてくる思考も、嫉妬まみれだ。
やはり本当にブラコンなのか?
参ったな…。

飯を食べ終えたので、布団を被って眠った。
この状態の妹と幼馴染をなだめて、弁解は無理だ。


「あの、勘違いしてて、ごめん」
(椎子に確認したら、爆笑されちゃったよ…)
目覚めると、公佳が謝罪してきた。
まさか、ラーメン屋に怒鳴り込んだのか?
2学期が始まったときに、挨拶に困る。

「お兄ちゃん、あの人が好きなの?」
「は?なんで?どうしてそういう推論が成り立つ?」
おずおずと、愚妹が尋ねてきたので、質問を返した。
冗談抜きで理解不能だ。

「あ、いや、なんでもないなら、いいの」
もにょもにょ言う妹を、母さんがニコニコ見守っている。
いや、母さんもニコニコしてる場合じゃないよ。
妹はかなりやばい、マジ物のブラコンみたいだよ?

天然なのは、高校の時に僕を産んだからかな。
この手の色恋沙汰にあまり触れずに、専業主婦になってしまったから。
いや、違うかな。母さんは高校や大学に行っても、今と同じのような気がする。

「そうだ、これ!恵ちゃんとの合作。食べて」
「公佳お姉ちゃんと作ったんだよ。売り物にできる傑作なんだから」
幼馴染が、カップケーキとクッキーを取り出した。
本当、こいつら仲がいいよな。
本物の姉妹でも、ここまで良好な関係は珍しいはずだ。
隣の家に住んでいるという、微妙な距離が良いのかも知れないな。良く判らんけど。

菓子は普通にうまかった。自慢するだけの事はある。
調子に乗った公佳は、手作りのサンドイッチまで出してきた。

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