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竜使いだった少年
官能リレー小説 - ハーレム

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竜使いだった少年 22

「ふぇ?あぁっ!や、ヤバイ!!」
(婦長に叱られる!)
「あぁ、大変です!」
(ベッドが先輩のオシッコで滅茶苦茶!)
二人は大慌てで後片付けを始めた。さすがにナースだ。手馴れている。
尿や精液で汚れたベッドが、瞬く間に整っていく。鮮やかな手並みだ。
…マナミさんは服を着るのが、先決だと思うんだけど。

僕が手伝える事はなさそうだ。立ち去ろう。
予定より遅れたけど、ラーメン屋の食い放題に挑戦しようかな。
食べ終える頃に、昼飯の時間になるかな?
そう決めた僕は、エレベーターで1階まで降りた。


「いらっしゃいませ、ってエェェェェ!」
「どうした椎子(しいこ)。大きな声を出して」
ラーメン濱田に入った僕を出迎えたのは、奇妙な絶叫だった。
叫んだのは多分、クラスメートだ。確か、幼馴染と友達のはずだ。

男の間でのあだ名は、名前をひねってジミ子。地味な印象そのままだ。
不細工ではないが、美人でもない。後ろ髪を束ねた、真面目な眼鏡ちゃんだ。
真面目+眼鏡なのに、委員長キャラではない、地味な子だ。
少なくとも、絶叫するキャラではないと認識してたんだが。
店主も同感らしく、娘の奇行に驚いている。

「な、なにかな?何で驚くの?」
「あ、ごめんなさい。家の手伝いしてる所を、見られたから驚いて」
(昔から、からかわれて居たからなぁ)
なるほど、家業が飲食店って、微妙なのは判る気がする。
特に、ラーメン濱田なんてベタな店名だと、渾名にされそうだ。

「小学校時代の渾名は、ラーメン濱…」
「言わないで!思い出したくないから」
(とんこつ女とか、散々な悪口だったわ)
了解した。深く追求するのは止めておこう。
彼女が地味キャラなのは、その辺のトラウマが原因かもしれない。

カウンター席に案内してくれた彼女は、手馴れた感じでお冷を出してくれた。
僕は、1万円を出して、ウルトラーメンを注文した。ベタな名前だ。
例のごとく、時間内で食えば無料になる。
1万円は、食い逃げ防止の保証金らしい。無銭飲食狙いで、玉砕する者が多いそうだ。

「大丈夫?遭難して体調崩してるんじゃないの?」
(公佳が凄く心配してたもん)
「昨夜、カレー屋のチャレンジメニューを10分で食ってきた」
気遣いを示した彼女は、僕の一言に呆れたようだ。
しばらくして、タライのように大きな丼が運ばれてきた。

「お待たせ。下の麺は固めに茹でてあるから、最後に食べるのがお勧め」
助言どおりに食べながら、彼女の話を聞いた。僕が失踪中の学校の話とか、そんな内容だ。
面倒見が良いのは、素でそういう性格のようで、僕に惚れているとか、そういった思考は全く感じない。
むしろ、親友の幼馴染って事で、興味を持たれているのだろう。

「また店に来てくれな」
(娘にオトコができたのは複雑だがな)
気前のいいオッチャンが、声を掛けてくれた。
替え玉4個とチャーシューをオマケに貰っても、制限時間を余裕でクリアできた。

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