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竜使いだった少年
官能リレー小説 - ハーレム

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竜使いだった少年 14

「非常識な話だが、本当なんだろうな。でないと、辻褄が合わない」
明らかに、3Kg以上の体重が回復しているのだ。
毎食の食事があるとしても、食べた以上の量は回復しない。
暴食を咎めるべきなのか、医者は判断に困ってしまったようだ。
結局、暴食は程々にな。と言い残して立ち去った。

お咎め無しって事でいいのかな?外食のお許しが出たと、勝手に解釈しておこう。
なにしろ、食べた端から肉になってる感じで食べ足りない。
誰も朝の見舞いには来なかったので、杖を突きながら部屋を出た。
小便を済ませたら病院を抜け出して、ラーメン屋の超盛りに挑戦するので、財布と靴を装備済みだ。
トイレから出たところで、ナースに呼び止められた。

「あ、あの、付いて来て頂けますか?」
かなり挙動不審だ。普段の僕なら警戒して無視するけど、興味深い思考が聞こえた。
断片的に漏れた思考から推察すると、どうやら昨日の性交を目撃されたらしい。
全然気付かなかったけど、一部始終を覗き見されたようだ。
妄想で忙しいようで、杖と手摺につかまって階段を必死に登る僕に気付かない。
まったく、なんて看護士なんだ。

必死で階段を登る…回復してきた身体とは言え、かなり辛い。
「マナミッ!!」
階段の踊り場を越えた当りで、上から女性の凛とした声…上の階では仁王立ちの看護士。
髪をアップに纏めたキリリとした印象の美女…20代後半みたいだから、20代前半に見えるこの看護士の先輩なんだろうか、厳しい目で看護婦を睨む。
そんなキツい表情が似合うオネー系の美女は、見事な膨らみを誇示するように腕を組んで見下ろすと、マナミと呼ばれた後輩らしき看護士は完全に萎縮していた。

「ルイさんっ!!」
「カレ…登るの必死なのにアンタ何してんのかしら?…ゴメンね、気の利かないバカ娘で…」
ルイと呼ばれた女性は、厳しい表情から魅惑的な笑顔に表情を変えてこっちに近付き肩を貸してくれる。
その様子は手慣れた看護士だった。
(…こんな可愛い子が巨チンなんて驚きだわ…この姿だけでも食べちゃいたいぐらいなのに巨チンなんて…犯罪だわっ!!…)

「マナミ、貴方は患者を連れ出して、どこに行くつもり?」
「あ、あの、人に聞かれては不味い話があって、屋上に…」
(屋上に二人きり?まさか、告白とか?)
ルイさんは、屋上と聞いてベタな想像をしたけど、多分違うな。
マナミって看護士は、そんな事全然考えていないみたいだから。

「…とりあえず、屋上でその話は聞かせて貰いましょうか?」
(二人きりにはさせないわよ)
「え、ええ!?ついてくるんですか?」
(彼を脅迫して、エッチな事をしようと思ってたのに)

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