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僕と桃のハーレム計画
官能リレー小説 - ハーレム

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僕と桃のハーレム計画 94

校則違反はもちろん、不純な異性交遊と思しき現場を見つければ即、
彼女は目を光らせて飛んでくるのだ。

(古手原も同じクラスか…こりゃ波乱の予感…)
もし彼女に僕とみんなの関係が知れでもしたら。考えただけでも恐ろしい…
「…ふんっ」
古手原は踵を返し教室へ向かう。

きーんこーんかーんこーん。
始業のチャイム。
僕らも苦笑いを浮かべ、教室へと足を運ぶのであった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


その日の昼休み。
「おーい猿山ぁ、昼飯食べようぜー」
たまには男友達と昼食を共にするのもいいだろう。
「あれ?いないや」
そういやあいつ、朝からいなかったような。

というかこのクラス、もしかして男子生徒って……僕、ひとりだけ…?!
見渡してみれば、教室中どこもかしこも女子生徒ばかり。
近頃女性とばかり(しかも大勢の)接していたせいか、
この時間になるまで気付かなかった…

ここは元女子学園であった為もともと男子生徒数は少なかったのだが、それでも、
一年時のクラスには4、5人は野郎がいたのだ。
(クラスに男子僕一人なんて…さすがに居心地悪いぜ)

そうは思いつつも。
これはハーレム趣味の強い健康男子なら、一度は夢に見るであろうシチュエイション。
しかも、20人の恋人を持った今なら、このままクラスの子たちともエッチな関係に…?
(……なんてな。ははは…我ながら、なんて貪欲な)

「おーいリュウキ、みんなで屋上でごはんにしようぜー」
「んん?なーにひとりでニヤニヤしてんのかなぁ?」
リサとミオが弁当を手に提げ近付いてくる。
「お、おお。みんな先に行ってて。購買寄ってからすぐに行くよー」
今日僕は弁当を持ち合わせていなかったのだ。
リサはララらも誘って屋上へ、僕は購買へと足を向けた。

(こうして自然にクラスの女子達に昼ごはんを誘われるなんて、
 ちょっと前じゃ考えられなかったんだよなー)
うきうきする僕はパンを抱え、人気のない屋上への階段を一段飛ばしで昇る。

踊り場を曲がり見上げると、ひとりの少女が立ちすくんでいた。
思わず僕も脚を止める。
窓からそよいだ春風が綺麗な赤毛を揺らし、短い制服のスカートが僅かになびく。

(し、しまぱん…!)
ちらりと見えたパンツに目を奪われつつ、僕は彼女にどことなく見覚えを感じていた。
(後ろ姿だからよくわからないが、えーっと、どこかで見かけたような……)
目を閉じ考え込んでいる僕。
「……あれっ?」
まぶたを上げるとそこにはもう彼女の姿は無かった。
「一瞬にしていなくなったぞ…?」

すると、どこからか声が聞こえる。
まるで僕の脳内に直接囁きかけるような、不思議な声。

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