僕と桃のハーレム計画 1
僕が通うここ、最南学園の屋上で今、人生感の変わる災難?は始まる。
「「「「「私と、付き合ってください!」」」」」
そこには6人の姿。佐多理(さたり)ララ、西寺春菜(さいじはるな)、
襟亜(えりあ)ルン、霧島恭子(きりしまきょうこ)、佐多理桃(さたりもも)、
そして僕、隆起雄斗(りゅうきゆうと)である。
今日はバレンタイン・デイ。女性が男性にチョコレイト片手に愛の告白。
学生には良くある風景だ。しかしそこには5人の女の子…
僕はこれまで男友達との遊びや部活に夢中で、女性は苦手。
挨拶を交わすだけでも緊張し、楽しげに会話をするなんて出来ずにいた。
最南学園は小中高の一貫性学園であり、テニス一筋の僕は昨日の部活帰り、
同じテニス部の後輩である中等部2年の桃に声をかけられた。
桃はやや明るい色のショートボブ。華奢でありながら肉感のあるバランスのとれた肢体。
優しげに見えてどこかで何か企んでいそうな、またそれが魅力的に映る、
黒いオーバーニーソックスがよく似合う女の子。
ララ、奈々、桃の佐多理3姉妹は、学園内で一目置かれる美少女だ。
「雄先輩!明日のお昼休み、屋上にいらしてください。…必ず、ですよ」
頬を染める桃。幾度か会話した事のある桃とはいえ、
学園のアイドルであるこんなに可愛い後輩にこんな誘いを受ければ、
胸が高鳴りしかし歯が震え、僕は頭を掻き掻き首を縦に振るほかなかった。
「これはもしやあの桃が僕に気があるとか…いやいやそんな…でも…」
そんな妄想を経た翌日、現在、僕の想像を超えたシチュエーションが展開されている訳だ。
僕は戸惑いながらも瞬時に思う。
ずっと抱いていたハーレム学園生活…冴えない僕には夢のまた夢であり、
毎晩ティッシュへ放たれるだけの欲望…
この物語は草食男子が肉食男子へと成長する、とある男子の超淫ハーレム記である。
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