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僕と桃のハーレム計画
官能リレー小説 - ハーレム

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僕と桃のハーレム計画 60

「ん?おお、オーケイ」
まあ女の子は色々と支度に時間がかかるのかもな。
そんな事も、異性と縁のなかった以前の僕には気付けなかっただろう。
(ああ楽しいなぁ…願った通り、みんなで旅行に来れたんだ…)
僕は気味悪くひとりでにやにやし、適当に支度を済ませて玄関へ向かった。

しばらくして。
「「お待たせーっ」」
みんながそれぞれの私服に着替えてやって来た。
見慣れた制服姿でなく、新鮮な印象を受けていいものだ。
(けどなんとなく……いまいち萌えないかなぁ)
無意識に期待していたのか、僕は少しだけ、小さく溜息を漏らした。

「じゃー浜辺まで競争ねーっ!」
「おっしゃ!ララ姉には負けねーぞぉ」
ルンやミオ達も次いで走り去ってゆく。
「おーい!…ったく、行き方わかってんのかよ」
「ふふ、ララさん達、子どもみたーい」
蜜柑や僕たちはそんなみんなを笑いながら、小走りについてゆくのであった。

別荘の建つ岬は小高い丘になっており、小道に沿ってしばらくなだらかに降りてゆくと
開けた海岸に出た。
「すっごーいっ」
「ほんと綺麗。贅沢なビーチねえ」
煌めく海面、静かに打ち寄せる白波、鼻先をくすぶる潮の香り。
あたりには僕ら以外誰も見えない。
夏であれば泳ぎに日光浴に、自由にのんびり過ごすには最高な空間である。

「紗季先輩?あれは何です?」
「よくぞ聞いてくれましたわゆう君。
 あれはわたくしの、クルージングフェリーですわ!」
そこには超豪華客船、とまでは言えないにしても、
豪奢な白い小型船が停泊していた。
「きゃー乗りたいっ」
「なーサキー!いいだろー?」
騒ぎだすルンや奈々。
「もちろんですわ。わたくしが皆さんを絶景のクルージングツアーへ誘いましょう!」
「紗季様…運転は誰が?」
「あっ……」
「いないのかよ!」
船だけ用意して操守がいないなんて…期待しちゃったじゃないか。
「では、私の出番のようね」
「曜子部長っ!船の免許も持ってるんですか?!」
「まあ車と同じようなものでしょ、大船に乗った気持ちでお姉さんに任せなさい!」
大丈夫かよ、そんな簡単なものじゃないだろぉ……
僕の心配をよそに、みんなは大はりきりで船に乗り込んでいった。

思った通りに出港時、船体はちょっとした岩山にがつんがつんぶつかりえらい騒ぎだったが、
みんなの楽観主義に助けられ、僕らはようやく大海原へ出発した。

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