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僕と桃のハーレム計画
官能リレー小説 - ハーレム

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僕と桃のハーレム計画 55

(い、一体なんだってんだ…?メンバー達はあっちに居るしなぁ)
こん、こん。
ノックをしてみるも、返事はない。

僕は静かに扉を開いた。
そこは寝室のようだ。中央にはキングサイズのベッドがでんと配置されている。
他にはちょっとした観葉植物や鏡台なんかがあるのだと思う。
全貌は不透明だ。何故なら部屋にはベッドサイドにある至極仄かな間接照明しか灯っていないのである。

小さな人影が確認できる。誰かが横たわっている。
僕はゆっくりとベッドに歩み寄る……
そこには、僕の家、隣の部屋でもよく見た横顔。

「み、蜜柑っ!おおおお前なんて恰好してんだ…っ!」
「……」
そこにいたのは蜜柑だった。
タイトというよりは単に小さい、未成熟な裸体。
胸部から太ももにかけて細く赤いリボンがぐるぐると巻かれている。
それはいささか締め付けがきついのか、軽く柔肌に食い込んでいた。
「あ…あんまりじろじろ見ないでくれる…?」
「わ!わりい…」
蜜柑は仰向けで視線は天井の隅を、手は股のあたりをもぞもぞさせつつ覆っている。
「蜜柑、これは一体…?」
「見ればわかるでしょ、まったくもう……わ、わたしが、その…
 私のからだが、プレゼント。あーもお!言わせないでよね?」
顔を益々真っ赤に染めて蜜柑は目をきゅっと瞑った。
「なっ!何言ってんだ!僕らは兄弟だぞ?
 ……桃の仕業だな。あいついくらなんでも、蜜柑まで勝手に巻き込んで…」
「…違うよ。私から桃さんに、頼んだの」
「え……?」

蜜柑はずっと僕の事が好きだった。
もちろん僕だって蜜柑が大好きであったし、これからも変わらない。
しかしそれは、常識的な感情だ。
つまり、家族愛と表せようか。
昔から親が外出がちであったこともあり、僕らは幼い頃から離れる事はなく、
どんな時も助け合い、共に喜びを分かち合って来た。
近所で評判の仲良し兄弟。ずっとそうだった。

「ありがとう…!みかん、おおきくなったらお兄ちゃんとけっこんするー!」
「あははっ、そうだな。僕たちはずーっといっしょだ」
忙しい親に代わって僕がサンタになった日、蜜柑は確かそんなことを言った。
その頃から、蜜柑の兄への好意は……家族に対するそれとは趣が異なってゆく。

「それが普通じゃないってことはわかってた。だからずっと、黙ってたの」
「蜜柑……」
未だ顔は僕に背き、蜜柑は告白を続ける。
「でもこないだの…ほら、みんながうちに泊まった夜…」
ぎく。
「私、途中から起きてた……それに私は前々から気付いてたの。
 あの3人、雄斗に気があるんだなって。
 私もみんなの事は好きだったし、雄斗が幸せならただそれで良かったの。
 ただ遠くから見守っていれば、それで…」

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