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僕と桃のハーレム計画
官能リレー小説 - ハーレム

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僕と桃のハーレム計画 54


「ごっほん!ではでは皆様、我が天ヶい…」
「「「いただきまーす!!」」」
とまあそんな具合に…紗季先輩はよくからかわれるキャラクターではあるが、
それは彼女の愛嬌あっての事。
心では感謝を抱き、みんなは食事を始めた。
僕の席は端のいわゆるお誕生会席。
みんなの賑やかで実にうまそうな食いっぷりを眺めながら、
僕はこの信じがたい幸福、そしてみんなの愛情を噛み締めていた。

「ふぅ、満腹満腹」
僕も含め、みんな今日は疲れたのだろう。
愛する人へのご奉仕パーティとはいえ、人数も多く趣向も凝らされていた。
どんなに積極的に迫ってみても、ここにいる全員はついこの間まで(あるいは昨日まで)
処女だった、うら若い少女なのだ。無理もない。
そんな彼女達がこうして僕一人を喜ばす為だけに、尽くしてくれているのだ。
いや、違う。
これは僕だけの為じゃない。
みんなは自分自身の幸福の為にも決意し、集まっているのだ。
それはこの、みんなの充足した表情を見ていれば、僕にだって納得ができた。

閉められたカーテンの向こうは、すっかり夜の闇が占拠している。
あっという間に食は進み、皆各々に席を立った。
食器を下げ流し場を往復する者、テーブルを拭く者、
すぐ脇のソファスペースでうたた寝る者、ごろんと転がって談笑に耽る者達。
(そういや全員分の寝室なんてあるのかな?…この家なら有り得るか。
 けどそれより、ここでこうしてみんなでごろ寝ってのも悪くないな)
僕は修学旅行の、あの非日常的な気分の高揚を感じていた。
しかし僕の知るそれは男部屋での下らないふざけ合い。
それもそれとして楽しかった訳だが、今はまるで夢の花園・女部屋に潜入してしまったような壮観の光景。
あたりに満ちる女の子にしかないほのかな香り……楽しさもひとしおである。

「……(先輩、こっちこっち)」
扉の隙間から桃が、僕を見つめて手招きしていた。
「…ちょっとトイレ、行ってくるわー」
僕はララ達としていたトランプゲームを抜け、なんとなくこっそりと廊下へ出た。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「実はご主人様に…プレゼントがあるんです」
桃に連れられ僕は長い廊下を進んでゆく。
「プレゼント?そんな、別に誕生日でも何でもないぞ?」
「いいえ、今日は記念日ですわ。…綾さん凛さん、曜子さんのはじめて記念日。
 それに今回のこの催しで雄先輩は……」
「な、なんだよ?」
「ふふ、それはまた明日にでもお伝えします。
 さあ…こちらのお部屋へどうぞ」
廊下の突き当たり、扉の前まで僕を案内した桃は微笑をたたえて去ってゆく。

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