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僕と桃のハーレム計画
官能リレー小説 - ハーレム

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僕と桃のハーレム計画 46


(は!私とした事がすっかり曜子さんの存在を忘れていましたわ…)
「曜子さん、手はず通りに雄先輩のお迎え、本当にありがとうございました。
 私ったらおかまいもしませんで…さあ皆さん、そろそろお食事にしましょう!」
桃の声で奈々と恭子はがっくりと肩を落とし、キッチンへと引っ張られてゆく。

奥のキッチン(というより、厨房といった広さだが)を覗くと
他のみんなが何やら準備をしてくれていたようだ。
「お外でバーベキューにしましょう!
 用意は整っています。ささ、ご主人様、こちらへ」

高い陽がおだやかに照りつける昼下がりの庭園。
朝と違って、随分とぽかぽか陽気になったものだ。
用意は整ったって……まだ火が起きてないではないか。
「火をつけるのはぁ…ご主人様の役目でしょ?」
ウィンクをよこすルン。
やれやれ。まあ僕だって何か手伝いたかったし、いいのだがな。

そして。
「おっほん!では、天ヶ院家が所有する別荘の中ではとても貧相な屋敷ではありますが、
 このような形でお披露目会を企画していただき、また更に我が社の順風を祝っ…」
「「「かんぱぁーい!!」」」
ぎぃーっとハンカチを噛む紗季先輩は凛と綾に任せ、
僕らみんなはわいわいと食材を焼き始めた。
「あー腹減った!食べるぞーっ」
「雄斗君、私の分もね」
僕の隣には曜子先輩がいた。
「先輩、こんな僕らの我がままに付き合わせてしまって…なんと言ったらいいか…
 とにかく感謝しています。それと、桃達との関係はどうかご内密に…」
「もちろん言わないわよ。それに私……」
「なんです?」
「いえ、まだいいわ…って、あ!焦げちゃってるじゃなーい!」
笑いの絶えない昼食は続く。

「ユウトさん!眼鏡属性はないって本当?私もうコンタクトにするー」
「雄斗くんってニーソックスが好きだったんだね。言ってくれれば私だって…」
綾と春菜ちゃんが僕に寄ってくる。
桃が言ったんだな…一体奴はどこからそんな情報を仕入れてくるのやら。
僕はみんなを見渡す。
そこには13人の美少女……
女の子達も学年を超え、確かな絆が生まれてきているようである。
心から楽しそうに会話が弾み、奥の方では何をしでかしたか、奈々と凛が駆け回っている。
みんなの繋がりの中心にはこの僕がいるのだ。
(本当に…僕はこんなに幸せでいいのかな…)

そうだ、蜜柑に連絡をしなくては。心配してるかも。
「ねえ雄斗君、これあなたの荷物でしょ?」
「へ?僕は自分の鞄ひとつしか…」
曜子部長は大きなボストンバッグを持って現れた。重くはないようだ。
なんだろう…?
僕は妙な胸騒ぎを感じ、ゆっくりとバッグのジッパーを開く……

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