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僕と桃のハーレム計画
官能リレー小説 - ハーレム

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僕と桃のハーレム計画 38

考えてみれば、思い当たる節はないでもない。
みんなの好意を受け、僕はみんなと平等に接している。
一人に絞るなんて出来ず、ハーレムの主を目指してしまっている。
やはりそれがいけなかったのか?
僕の知らないところで女同士の戦いがあるとしたら…
とはいえ、僕はどうしてもあの中の誰か一人と付き合うなんて出来そうもない。
個性豊かなみんな、一人一人を愛したいのだ。
虫のいい話だ。自分でも思う。でもなぁ…

あるいは紗季先輩がみんなを手玉に取り、何か企んでいるとか?
有り得る。
彼女の力を持ってすれば、学園のルールなんて意のままかもしれない。
僕のハーレム計画を知った紗季先輩が気を害し、計画の邪魔をしているとしたら。
それに先日の曜子部長との一件。
誰彼構わず鼻の下を伸ばす僕を誰かが見ていて、それが気にくわず…?

(ああ、やっぱり僕には無理だっ!きっとみんなを傷つけてしまったんだ)
僕は途方に暮れ、ぶくぶくと浴槽に身を沈めていくのであった……

翌日、その翌日も状況は変わらない。
桃なら何か知っているだろうと中等部を訪れるも、どこを探しても見つからない。
そこに、廊下の影から僕を覗く奈々の姿。
「あ!なぁ奈々、ちょっと話が…」
「やべ!あ、あああのえっと、くくくんなケダモノー!」
飛ぶように逃げ出してしまった…

授業中。
一番後ろの席の僕は、春菜ちゃんの白いうなじを見ていた。
(なんて綺麗なんだ…いい香りなんだろうなぁ)
こんな状況だというのに、僕は性的な妄想に刈り立てられる。
正直、無理もないだろう。
あの日のリサによる焦らし舐め以来、僕は射精していない。
自慰で済ませばいいのだが、これまでの経験からか、
僕はもう自分の手だけでは思うように達せなくなってしまっていた。
故に溜まりに溜まった精が、些細な刺激でもこのように硬く奮い立ってしまうのである。

僕は授業に集中できる訳なく、下着をカウパーで濡らし続けるのであった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして。
冷気も幾分和らいだ澄んだ晴空、今日は終業式だ。
「ねーねー明日あそこ行こうよ!」「うんいいねぇ!」
退屈な式を終え、明日からの休みに胸躍らせる生徒達。
そこに、もちろん浮かない顔の男が一人。僕こと、隆起雄斗。

(はーあ……みんなで旅行でも行けたら良かったのになぁ)
叶わぬ望みをあれこれと巡らし、僕はとぼとぼと校門へ歩を進めていた。

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