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僕と桃のハーレム計画
官能リレー小説 - ハーレム

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僕と桃のハーレム計画 19

「雄斗雄斗ぉ、あたしはスープとサラダ、あと唐揚げとラーメンとおでんとトムヤムクン、
あとあとマグロとお茶っ葉と、キムチ丼だよ!えへへ、ララがんばったでしょー?」
「おいおい量を考えろ!あと魚と葉っぱはせめて調理してから出してくれぇ!」
ララは器用にそれら器を抱え置き(どうやりゃ一度にそんな持てるんだ…?)食卓を飾る。
「雄先輩は丼ものが好物と聞きまして…さ、熱いうちに召し上がれ」
確かに僕は丼ものが大好きだがそれは……まあとにかく、食欲をそそる料理が並んだ。

まずは奈々の特製丼。白米の上には肉・魚、焼いたもの・煮たもの・生もの。
香りは醤油に味噌にハーブ類、カレーにイカにメイプルシロップ…
漫画じゃあるまいし、なんだこの紫色に立ち上る湯気は。
(ごくり…)
悪寒を感じる僕。感想を心待ちニッコニコの奈々。ああ、蜜柑の手料理が恋しい…
覚悟を決める僕。いっそ勢い良く…ぱくぅっ
「あれ?…う、うまい!」
「そ、そうかぁ?へへん…あ、あったり前じゃんよー」
ごちゃごちゃと詰め込んだだけに見えたが、味は不思議と悪くない。
案外繊細に調味料のバランスをとったのか、かつて味わった事のない美味しさだ。
「さてさて、ララのキムチ丼はどうかなあ?」
あーんと囁き、ララがスプーンに掬って僕に差し出す。
見た感じまず無難に美味いだろう。お腹の減っている僕は安心して食らいつく。
「…かは!!ぅおおおおおっ辛過ぎんだろぉぉぇぇ!」
あまりの激辛に舌と口内、唇までもが痺れる。甘いもの甘いもの…
見つけたデザートのストロベリーアイスを丸呑みする。
「かっぁ、がれぇぇぇええ!!唐辛子味かよ…!」
スープもおでんもお茶っ葉も、すべてが激辛。ひぃぃぃ…
「そんなに辛かったかなぁ?はいほら雄斗、トムヤムクン!」
「もうやめてえ……って、え?何でこれだけ甘いんだっつの」
笑いの絶えない4人。こんなに賑やかな団欒は、生まれて初めてだ。

「ではそろそろ、お風呂へご案内いたしますわ」
ひとまず食事を終え、桃が次なるステップを踏み込む。
「い、いやいや僕は大丈夫。夕飯もごちそうになったし、もう帰るよ」
「ご主人様?仕えるメイドに恥をかかせないでください。
 我が家のお風呂はそれはもう天にも昇るほど心地良いのですよ」
桃は口角をややあげる。何を企んでいる?
「じゃあまあ、お言葉に甘えて。僕の番は最後でいいから」
「まあ、とんだおとぼけ…全員一緒に決まっているでしょう?」

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