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僕と桃のハーレム計画
官能リレー小説 - ハーレム

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僕と桃のハーレム計画 154

言動がどことなく日本的でないというか、常識に縛られないようなタイプだ。
聞けば中学の頃に海外留学を経験した才女で、現在高校生にして前衛彫刻家として活躍する
いわば天才肌。
一見すると元気で少し頭の足りなそうなルックスだが、それも彼女の愛嬌である。
(友達になりたくなる子だなー。けど肌が白くてつやつやで…やわらかそー)

美月伊織(みづきいおり)。
セミロングの黒髪がなびく様は、まさに理想の国民的美少女そのもの。
女優か、アイドルか、モデルか。
いや、そのどれにも当てはまらない無二の絶対的美少女ヒロインオーラ。
昔愛読していたちょっとエッチな恋愛漫画に、こんなふうに可憐な女の子がいたっけ。
少年漫画の主人公が恋に落ちるのは、いつの時代も大抵こんなオーラの美少女なのだ。
(僕も例外でないかも…見てるだけでドキドキしちまうぞ…)

東城綾子(とうじょうあやこ)。
彼女もまた伊織同様、人を惹き付けるヒロイン級の少女だ。
だが伊織が都会的ヒロインならば、彼女は田舎の純情美少女、といった風情。
綺麗な黒髪はやや重たい感じで、化粧っ気というか、その類はまったく感じられない。
(控えめでおとなしそうだ。お、胸の大きさは控えめじゃなさそうだな…)

西(にし)つかさ。
ボーイッシュさを醸す短く軽やかな丸い髪先、そこに包まれた端正な顔立ち。
まるでお人形のような。そんな表現がぴったりの少女。
ところどころに男っぽい快活な語尾、かと思えば、おしとやかな少女らしい言動もある。
例えば、彼女の夢はパティシエらしく、最近は街のケーキ屋で修行を積んでいるそうだ。
(この子もかなり可愛いなぁ。バランスが取れてて、もしかして一番タイプかも)

唯戸(ゆいと)みなみ。
幼い顔立ちだが、泉や他の皆と同じ高校一年生。
黒くざっくりとした髪や、くりんとつぶらな一重の眼もあどけなさを演出している。
(みんなの妹分みたいな存在かな。ちっこくて小動物的?嫌いじゃないぜ)

以上、計7名。
彼女達は同じ学園の映画研究部仲間という話だ。
昨日の朝僕と別れた泉とさつきは、学校で彼女達と部活をしていた。
映研といっても未だ一本も撮れておらず、いつもだらだらとおしゃべりしたりで時間は過ぎる。

この連休を利用してどこかへ遊びに行こうと言いだしたさつき。
部長の東城は、映画の題材探しもかねてハイキングを提案。
そこで泉は、こっそりと僕も誘おうとメールをくれたという訳だ。
「え、メールなんて来てたっけ?」
「返信くれたじゃないですかー!それなら今キャンプに来てるから、
 友達連れてみんなで来なよーって!」
「そんな返信僕は……あ、桃か…」
桃は7人に飲み物を出しつつ、汗のつたうひきつった笑顔で僕を見ていた。
(さ、さすがは我らの主様…早速ばれてしまいましたわ…
 でもでも、私の計算に狂いはないようね。きっと彼女達も…!)

何故男が一人しかいないのかいささか疑問かもしれないが、
まさかここにいる女性達が全て、僕一人の恋人など考えてもいないであろう。
そんな泉らと、僕はあれこれと談笑に耽る。


「ギャーーーァ!!に、逃げろぉーー!!」
「なんだっ?どうした?」
すると突然、河原で遊んでいたメンバーから、ワーワー騒ぐ声が上がった。
「くっ……くまがっ!…熊が出たあーー!!」
「なんだクマくらいで………はあッ?!く!熊だとぉァ?!」

見ると確かに、まぎれもない野生の熊だ。
奈々達からまだ少し距離はあるが、のそのそとこちらに近づいて来ている。
「おおっ、毛むくじゃらでもふもふ、素敵!」
「全然素敵じゃないぞ芽亜ァ!とにかくみんな落ち着け!奴に刺激を与えては…」
しかし僕の忠告はかき消され、外に出ている皆は一様に慌てふためいている。
館に逃げ込む者、腰を抜かす者、一心不乱に山へ走り去る者。
それらはともかく、おっぱらおうと小枝を熊に投げつける者までいる。

「ぐわあおおおお!!」
熊はキッと睨みつけ、まさに獣のスタイルで猛突進して来た!
「ひっ…!」
「ぁわ、ぁぁ…!」
河原には洋と育代、なのはがいた。
3人は恐怖からか、その場で尻餅を着いたまま立ち上がれずにいる。

「桃!他の皆を早く安全なところへ誘導してくれ!」
「は、はいッ!お任せを!」

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