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僕と桃のハーレム計画
官能リレー小説 - ハーレム

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僕と桃のハーレム計画 138

「あなた達が美少女?ふふん、笑わせてくれるわ。
 未だお毛々も生え揃わないようなお子様でしょう?随分と軽薄な美だ事」
「け?…毛っ、けけけ……!?」
あやせが自らの股間を押さえ、極度の照れからか身を震わせる。
「こらぁー!ばか猫っ!!なな、なんて事言ってんのよっっ」
「申し遅れましたわ、旦那様。私の名は人呼んで黒猫。以後お見知りおきを」
「は、はあ…よろしく」

桐野らの2学年上、すなわち高等部1年、本名を黒井寧子(くろいねこ)という。
何の縁なのか、桐乃とは親しい仲みたいだ。
目尻のホクロが愛らしく、しゅっと知的な印象を与える、綺麗な女の子。
しかし……そのファッションセンス。
これはいわゆるゴスロリと呼ばれるやつか?黒と白のフリル付きワンピース姿である。
何より頭の上、黒い猫耳カチューシャを装着している。
「旦那様、あなたは噂通り失礼な男性のようね。この衣装は何処からどう見ても、
 俺芋ヒロインのカジュアルなコスチュームではありませんか」
なんだかわからん2、3クール前のアニメの話を持ち出し、それのコスプレなのらしい。

(また変な子が現れたな……こんなキャラは唯子先生だけでじゅんぶ……ンッ?!)
端にいる黒猫に、痛いほどの視線を送る、もう一匹の猫。
「おい黒いの……唯子とキャラ、かぶり過ぎだぞーー!!」
「唯子先生も来てたのか…」

いつも通りの白っぽい猫耳を付けた、萌えチビっこ教師・唯子が声を荒げた。
「私とあなたの、一体何処に共通点があるんです?全く、お子様相手ばかりで疲れますわ」
「ゆ、唯子が、お子ちゃま!?……ふぇ…ふええぇぇん!」
「よしよしーぃ、先生は立派なダイナマイト・レディだよー?」
唯子は芽亜に抱きつきむせび泣く。
その間僕ら一行は、このとんだ茶番をただただぼんやりと眺める他する事はなかった……

と、まあ。
彼女達6人は事前のクジ引きで負け、定員いっぱいだったバスには乗れず、
唯子先生の車で僕らより先にここへ到着していたそうだ。
やれやれ。これで僕も入れ、34人の大所帯になってしまったわけか。

「で、芽亜さん?ちゃんと掃除はしておいてくれたんですか?」
「桃ちゃぁん……そ、それがねえ…」
「うあ!なんだこれ!埃だらけじゃんかー!」
リサらが上がり込んでドアを開けると、ラウンジらしい広間は薄暗く、
長年使われずにそのまま放置されていたような小汚い有様であった。

聞けばこの建物、実は芽亜が所有する別荘なのだそうだ。
桃の計画ではここをキャンプ場・旅館に見立て、僕や皆、快適に過ごして欲しかった。
しばらく利用していなかった室内を綺麗に掃除しておくと芽亜は約束していたのだが…
ご覧のように、このままではとてもみんながのびのびと寝泊まり出来る状態ではない。
どうせ面倒になって外ででも遊んでいたのだろう。
芽亜は見た感じ自由奔放な、そんなタイプの女の子なのだ。

「うぅ、せんぱい、みんなぁ、ごめんなさーい…」
「いいよいいよ。まあとにかく、こりゃ大掃除から始めなきゃなー」
幸いというか何というか、これだけの人手があるんだ。
昼食の時間も近づいているし、さっさと済ませちゃった方が良さそうだな。

「じゃあさ、手分けして動いた方がいいんじゃないかな?
 館内の掃除・整理担当、お昼ごはんの支度担当、お夕飯の準備担当とか」
「さっすが明日香さん、名案ですー!」
「それがいいな、ありがとう明日香」
「隆起くん…!そ、そんなっ……へへ、褒められちゃった…」

ここで公平に決めていたらまた時間ばかりかかってしまう。
年長者の曜子のもと(たぶん本当は唯子先生のはずだが…)グループは割り振られ、
僕は体力を要する、夜に火を焚く為の枯れ木集めリーダーに指定された。
早速それぞれのグループに分かれて行動を開始。
僕らグループは近くの森へと足を踏み入れる。
いやはや、曜子先生や桃らのリーダーシップは見上げたものである。

手頃な枝々が多く落ちており、案外あっという間に量は集まってしまった。
「ふう、これだけあればもういいだろ。
 さてと。僕らも戻って掃除班か料理班に加勢するかー」

「えーぇ、かったるいからサボろうぜー」
メンバーは僕とララ・奈々・紗季・りり・真綾・勇美・桐乃・加奈子の9名。
見事に、家事がてんで不得意そうなメンツが揃っている。

「いやー、静かでいいところだねえ!」
「ほっほっほ。本当ね。開放的な気分になりますわ」
確かにあたりには小鳥のさえずり、微風に揺れる葉の心地良い音楽しか聞こえてこない。
「ねえねえ雄斗さん!りり、アオカン?ってゆうのに興味があるのですぅ!」
「ちょっ、青姦…?!」
「なにそれー!面白そう!」

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