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僕と桃のハーレム計画
官能リレー小説 - ハーレム

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僕と桃のハーレム計画 135

「最南学園の2年生なんだー!じゃあ私達の1コせんぱいですね!」
「あ、ああ。ふたりとも年下だったんだね」
両手で僕の手を握ってきた。
いくら鈍感な僕でも、イズミが僕に恋心めいた感情を持った事を悟る。
駅前で会った際は互いに緊張気味だったが、こうして会話してみると、
のびのびと自由で明るい声、くりくりの猫っぽい瞳、そしてとびきりの笑顔、
そのすべてが実に魅惑に満ちている。

全くまんざらでもない僕はアドレス交換に応じ、見事他学園女子高生の連絡先を入手した。
「ねえ泉、そろそろ行かないとマズくない?」
「あ!もうこんな時間?じゃー先輩っ、メールしますからねぇ!」
2人は別の友人との約束があったらしく、嬉々と手を振って店を出た。


(やった…やったぞ…!遂に自分の力で、手応えを掴んだ!)
僕は心の中で雄叫びを上げる。
言ってしまえば今回も相手からの一方的モーションではあるのだが、
もとはといえば僕が彼女の指輪を拾ったからなのだ。良しとしておこう。

「おっと、僕ももう時間だ」
指す針は約束の10時まであとわずか。
僕は一人気持ち悪くもるんるんと笑みを零し、急ぎ足で駅へと引き返すのであった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「あ!来たよー。おーい雄斗ぉー!」
「ったくぅ、遅せえぞー。いつまで待たせんだっ」
ララと奈々の姿が見える。
(あれ、2人だけ?桃もまだ来てないのかな)
いつまで待たせるって、1分遅刻したくらいで言われるのか?
よく見れば奈々の目の下、うっすらとクマが確認出来る。
さては今日が楽しみで寝不足……人の事は言えんが、なかなか可愛い奴め。

「おはよう!桃はどうしたんだ?言い出しっぺが寝坊?」
「桃ならもう来てるよー!ほら、こっちこっち!」
「え、改札はこっちだぞ?おいっ、ひっぱるなって」
ララに腕を組まれ、駅構内とは逆方向へぐいぐいと引っ張られてゆく。
駅集合だから電車で向かうのだと思っていたのだが…


「じゃーーん!」
「こ、これは!」
場所はロータリー。そこに大型バスが停車していた。
随分とデカイ。
(修学旅行じゃあるまいしどうしてこんな大きなもんを……っなァ?!)
「『ご主人様とどっきどきキャンプ体験ご一行様』って…なんだコレはッ?!」
バス側面には垂れ幕のようなものが貼られている。
でかでかとポップな書体で描かれたそれは、通行人達の注目の的である。

「ほーっほっほっほ!お気に召しましたか夕咲リコさん!」
「紗季様、それは特殊なニーズですので…」
バスから降りてきたのは紗季先輩。もちろん凛と綾も忠実なツッコミ役として登場。
たかがた学生のキャンプにバス一台貸切なんて、やはり紗季先輩らの力だ。
この垂れ幕も特注で作らせたのらしい。
「こんなコッパずかしいもんつけるなー!」
「やあん!残念ですわ」
僕は通行人の好機の視線とひそひそ声を気にしつつ、乱暴にひっぱがす。

「ご主人様の荒々しい腕……はぁん、今すぐ抱かれたいわぁ…」
桃も現れた。
そして彼女の腕の中には。
「まーうー!!」
「セッ、セリナも来てたのか?!」
ちょこんといった具合に抱っこされるセリナの姿。

「おーい隆起、とっとと乗るんだ。もう出発しちゃうからな?」
「スバル達まで?!」
車窓からはスバル・奏・ウサミの3人が僕を急かす。
今日はオフだからか、みんなラフな普段着姿であった。

「出発って、一体誰がこんなでかいの運転……あ」
「やー、昨日突然桃ちゃんに頼まれちゃってねぇ。
 安心して、ばっちり免許は取得したわよ」
(曜子先生ェ…どうやって一日で取れんだよ…)
器用過ぎる曜子はビシッと、大型二種運転免許証を僕に突きつけた。
運転席できちんと運転士の制服まで着込んでいる。

(まてまて、い…いったい、何人集まっちゃったんだ?)
僕は恐る恐るバスに乗り込み、車内を見渡してみた。


「「「「「ご主人様、おはようございまーす!」」」」」
「うわ!こ、こんなにっ?!」

大勢の女の子達が、座席から顔をのぞかせて挨拶をくれた。
クラスメイトの春菜ちゃんやリサミオ・静・紗弥・こよみ。

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