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僕と桃のハーレム計画
官能リレー小説 - ハーレム

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僕と桃のハーレム計画 134

「スターファックス・ラテのトール、アイスで」
コーヒーを手にした僕は座席を探す。

(お?あの制服って…)
先程の指輪の彼女と同じセーラー服。
女の子が一人、ケータイをいじくっている。
今度の子はギャルとまでは言えないが、益々今どきの女子、そんな風貌だ。
長めの茶髪をポニーテールに結い、ふてぶてしく足を組んでいる。
肉感豊かな美肢体はちょっと並でないが、それ以外はまあよく居るJKである。

(やべ…なんかムラムラしてきたかも)
普通っぽさが妙に生々しいエロスを感じ、僕はちらちらと彼女を盗み見ていた。
そこに綺麗な女子高生がいて、目がいかない男なんているのだろうか?
自分もまだ高校生だというのに、オヤジみたいな思考。
(たぶん僕は、10年経とうがこうしてJKに興奮してんだろーなぁ)

「ねえ、何じろじろ見てんのよ?」
「…は、はひ?!」
彼女の視線は不機嫌そうにじろりとこちらへ注がれていた。
僕は慌てて涎を拭く。
(何とかごまかさねば……そうだ!)
他に空席がないでもないわけだが、相席をお願いしても変ではないだろう。

「この席、空いてますか?」
「んん?…はいはい。まぁまだアノコ来なそうだし、座っていいわよ」
誰かと待ち合わせをしているようだ。
とにかくお言葉に甘えて僕は腰を下ろした。

「……で。いくらなの…?」
「は?いくらって…?いきなり」
彼女は急にそわそわとし始め、小声で僕に話しかける。
「だからっ。その、いくら出して私と…その……っ」
「??……ま、まさか!」
この感じ、まさか僕が¥交目当てで近づいた男に見えたのか?!
(僕ってそんな、中年くさく見えるのか…?)
確かに脳内は先程のようにオヤジ化しつつあるが、容姿はまあ標準的な優良学生だと思う。
このビッチ女、さてはこうしてしょっちゅう男と遊んでいるのか。

それにしても彼女は自分から言っておきながら、随分と照れている様子。
「ちょっと待って、僕はそんなつもりじゃ!」
「…へ…!?そ、そそそうなのっ?よくこうして知らない男に声かけられるからテッキリ…」
顔は益々真っ赤だ。
ぱっと見は股の緩そうな彼女だ、言い寄る男も多いのだろう。
その実、どうやら経験のない、ちょっと強がってしまうだけのウブな女の子のようである。
毎回どんな男も片っ端から断るのだが、一応、自分の価値(カラダの値段)だけは気になって
尋ねてみる。これまでの最高額はなんと、十数万とのこと…
(確かにこのエロボディ、金があれば払ってもいいくらいかもしれん)

そんなワダカマリもひとまず溶け、僕らはどちらからともなく
互いの学校の話なんかをし始め、結構自然に打ち解けた雰囲気となれた。
(ああ、他の学園の子もいいなぁ)
僕はついつい妄想してしまう。
思えばこれまで、僕は自分から「恋人をつくろう」と決起して行動した事があっただろうか。
否、全ては時の流れに身を任せた結果、あるいは桃達によるアプローチの成果だ。
(自分だけの力で、女の子を手に入れてみたい…!)
僕は高鳴る鼓動をひた隠し、ごく紳士的に、電話番号を交換しようとケータイを取り出す。
すると、彼女が僕の後方に目をやって手を挙げた。

「おーい!遅かったじゃんかー」
「ごめんねぇ、なんか直前になってためらっちゃ……って、アアアア!!」
「ん?……き、君はさっきの…!」
そこに現れたのは、先程の指輪少女。
このポニテ少女が待っていた友人とは、この娘だったみたいだ。

「……また逢えるなんてっ、運命!しかもこんなにすぐに!きゃーーっ!」
「ちょっと泉!?この男知ってるの?」
イズミと呼ばれた彼女は、僕を見るなり満面の笑みでぎゅっと飛びついてきた。
僕の頭部は彼女の温かな胸部にぐいぐいと押し付けられ、瞬間に鼻孔は華やいだ……


で、その後しばし3人で会話したところによると、大体こういう事だ。
イズミはつい先日、初めて出来た彼氏にあっさりとフラレた。もとの原因は彼の浮気だ。
交際一ヶ月記念に貰った安物の指輪。
それを河へ投げ、全てを忘れてしまおうとしていた。
だがその指輪を駅前で紛失してしまう。
自分の手で思いっきりぶん投げて、はじめてうっぷんは晴れる。
困って探していた彼女の前に……僕が現れたのだった。

イズミは僕に好感を抱く。
しかし突然の出逢いでどうして良いやらわからず、礼を述べてそそくさと去ってしまった。
せめて名前くらい知りたかったな…と後悔していた矢先。
こうして僕と再会を果たしたのである。

友人もいるから心強いのか、イズミは心を開いて僕に迫る。

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