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僕と桃のハーレム計画
官能リレー小説 - ハーレム

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僕と桃のハーレム計画 110

白濁に染まった凛と綾はそれぞれの感想を述べ、それでも仲良く唇を寄せ、
愚息清掃に勤しむのであった。


「ご主人様、今日の放課後は時間あるかな?」
「そういや部活は休みだし、大丈夫だよ」
「紗季様が何やら貴様に御用があるそうだ。
 部活があろうが必ず来い」
「は、はい…」
主にも関わらず、凛には相変わらず逆らえないなーなどと僕は頭を掻いた。

「で、どこに行けばいいの?」
「決まっておろう。我らが天ヶ院家の……中核メンバーが住まうお屋敷だ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


放課後。
凛らに言われた通り校門へ赴くと、既に黒塗りの豪奢な車が待機していた。
近くを通りすがる生徒らから、不信感や羨望を込め囁く声が聞こえる。
「何かしら?あの車」
「テンガ先輩のじゃない?ほら、理事長の娘さんってゆう」
「え、じゃあもしかして、そこにいるのって…!」
「へ?だれだれ?」
「あんた知らないのっ?天ヶ院家にはちょーカッコイイ執事様がいるんだって!
 ほら、あそこ!降りてきた!」

(中等部の女子ら何を騒いでんだ?なんか乗りづらいじゃんか…)
僕がうじうじとためらっていると、車から一人が降り、僕へ歩み寄ってくる。
いかにも執事らしい出で立ち、年齢は僕くらいであろうか。

「君が隆起雄斗だな。さあ、奏お嬢様が車内でお待ちだ」
「カナデ??…えと、君は?」
「僕は奏お嬢様の専属執事、近衛川(このえかわ)スバルだ。
 さあ、とっとと乗るんだ。お嬢様をあまり待たせるんじゃない!」
僕は何だかよく把握せぬまま、スバルの案内でとりあえず車の最後部に乗り込んだ。

「あなたが隆起雄斗くんね。お姉様が常々、お世話になっておりますわ」
そこにはいかにも品のある、カジュアルなドレスに身を包んだ美少女の姿。
白いリボンで長い黒髪を左右に結い、脚を組み、僕を値踏みするように眺めている。

彼女、天ヶ院奏(てんがいんかなで)は紗季の実の妹であり、学年は僕のひとつ下。
(紗季先輩に妹なんていたのか。しかしまあ、全然似てないなー)
2人とも美しいという共通点はあるが、紗季は愛嬌があるというか…
簡単に言えばバカっぽい。どこか抜けているような感じ。
奏は見るからに温室育ちのお嬢様。年上の僕に対してとくに敬語を使う訳でもないが
傲慢な雰囲気ではなく、実に頭の切れそうな少女だ。

奏のお迎えがてら、紗季に呼ばれているという僕も拾ったという訳だ。
車は走り出す。
邸宅まではそれほど遠くないらしい。

(しかしこのスバルとかいう執事…もしかして…)
「なっ、なんだ?僕の顔に何か付いているか?」
「い、いやいや。何も」
整った目鼻立ち。さらさらの髪をポニーテールで裏にまとめている。
一見するとクールな美少年執事、なのだが……僕はどうもいぶかしく感じていた。
ズボンの裾から僅かに覗く、美しい足首のライン。
胸元はどこか不自然で、まるでサラシでふくらみを隠しているようにも見える。
僕に見つめられて染まる頬。そしてこの、男には出せない柔らかな香り。
(こいつはもしかすると……)

ほどなくして車は、邸宅の門前まで来ていた。
自動で開く、がっしりとした門。
そこをくぐると……
「でっ…!でかああ!!これがあの天ヶ院家のお屋敷か!」
「これは専属庭師達の宿舎ですわ。私達の邸宅は…ほら、あちらよ」
「……まさか……あれじゃないよな?」
広大な草原、生い茂る木々や花々、いくつかの宿舎らしきもの。
それらを超えた向こうに、巨大な建造物の一端が確認出来た。

(お、恐るべし。天ヶ院グループ……!!)
車はその建造物の玄関ロータリーに到着。
間近で見ると一際でかく、学園の一校舎ほどの大きさは裕にありそうだ。
ヴィクトリア調?ゴシック様式?そんな趣である。
僕は改めて天ヶ院グループが、そしてその中で有能に活躍する紗季先輩が、
いかに力を持っているかをまざまざと痛感していた。

メイド2名がこれまた巨大な白い扉を開き、僕らは館内へ。
「「「「お帰りなさいませ、お嬢様」」」」
「皆さんご苦労様。ただいま戻りましたわ」
吹き抜けのエントランス・ホールには、右一列に10名、左一列にまた10名、
若く綺麗なメイド達がおり、一斉に揃って頭を下げた。

「…さすが…こんなにメイドさんがいるのか…」
もはや古典的な漫画の世界だ。
僕はこの明らかに場違いな雰囲気に圧倒され、いささか緊張してくる。

「おぼっちゃま!ようこそいらっしゃいましたー」
「お!雲乃じゃないかぁ」

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