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階級社会
官能リレー小説 - ハーレム

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階級社会 10

かくいう俺も、この時代では勉強なんてほったかしである。

「特級市民は皆様突飛な暇潰しをしますから、学校に通う位普通ではないでしょうか」
「人力でピラミッドを造らせたり、ゲーム感覚で戦争を起こしたりしている特級市民の方々と比べれば、余程常識的だと思いますよ?」

そんなことしてる奴らがいるのか。スゲーな特級市民。
それにしても学校か。
駄目元で偏差値の高い学校を上から順に当たってみようか。
「このあたりで有名な学校とかはないか?」

「でしたら…白百合鳳凰女学院、朱野宮(あけのみや)女学校、あとセイントマリア学園があります。」

「……なんで女子校ばっかなんだ?」

「二百年くらい前に学校内での不純異性行為の多発が原因で政府が男子校と女子校に分けたそうです。」
言われてみれば、200年前にそんな法案が審議されていた気がする。
俺が事故に遭う前は否決されてたが、結局成立してたのか。何だか歴史を感じる話だ。

「まぁいい。それで、三校で女の子のレベルが一番高い学校どれだ?」

「文句なしで白百合鳳凰女学院ですね。家柄、学力、品格、容姿、全てにおいて超一流の一級市民だけが入学できる超エリート校です」

美月が俺の質問にスラスラと答えた。元教師なだけあって、学校には詳しいようだ。
何はともあれ、これで今日やることは決まった。
とりあえず、その白百合なんとか学院で恋人の子孫を探してみよう。
焦る必要もないし、見つからなかった時は女学院のお嬢様達を味見して帰ればいい。
俺は数日前とある金持ちから(命令で無理矢理)頂戴したスポーツカーに乗り込むと、リコの運転で女学院に向かったのだった。

「こちらがサテライトルーム棟となります。衛星通信により地球はもとより太陽系全域の教育機関との通信授業が可能であり…」
リコと美月を連れてやってきた女学院は予想以上に巨大な施設だった。
聞けば幼稚園から大学院まで存在し、付属の研究所や大学病院まであるという。
超エリート校に相応しく父兄やОGも裕福な人間が多いのだろう。
潤沢な資金を惜しみなく注ぎ込んだ豪華絢爛な建築物が並んでいる。

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