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階級社会
官能リレー小説 - ハーレム

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階級社会 24






「…………おぇっぷ。」

「大丈夫?お兄ちゃん。」

数分後、ベンチで梓に膝枕して貰いながら横になる俺がいた。

うん、やっぱ苦手なのにカッコつけて乗るもんじゃないな。

「お兄ちゃん、お待たせ!」

暫くして歩弥が紙トレイに三つの紙コップを持ってきてくれた。

「あぁ、サンキュー。」

その内の一つを貰うと起き上がって少しだけ飲んだ。うん、うまい。確かギャラクシーソーダ味だっけ。

「ごめんなさい、お兄ちゃん。私達のせいで…。」

「私達があれに乗ろうって言わなければ…。」

双子姉妹が両側でしゅんと俯いていた。いやいや、悪いのは君達じゃないから。

「あー、お前達は悪くないぞ。悪いのは苦手なのにカッコつけて無理して乗った俺が悪いんだから。」

そういえばあいつの時も無理して乗って、膝枕で快方してもらったっけ。

そんな昔を思い出しつつ、ジュースを飲み干した俺は立ち上がった。

「よし!体力回復!行くぞ二人共!」

俺は双子の手を掴むと園内移動用のモノレールの駅に向かった。姉妹も機嫌はなおったようだ。

その後は特に問題なくパーク内を遊び回った。しかし流石未来、SF映画のような乗り物が所狭しとあり俺は驚いてばかりだった。

そして俺達はこのテーマパークの目玉、超巨大観覧車に来ていた。

全長600mもあるそれは、見上げるだけでも苦労しそうだ。俺は近くにいたスタッフに話しかけた。

「ちょっといいか?この観覧車のことを詳しく知りたいんだが。」

「はい、こちらの観覧車は宇宙最大を誇っており、一周するのに一時間かけます。ゴンドラ内も最大10人乗ることができ、床には最新素材のクッションマットレスを敷いており寝ながら景色を眺めることができます。もしお客様が誤ってジュースをこぼしてもすぐに吸収されシミ一つ残しません。更に乗客のプライバシー保護の為、全面マジックミラーになっております。そして…」

「あぁ、そのあたりでいい。ありがと。」

今回ここに来た目的……それは観覧車セックスだ。もちろん遊ぶのも目的であるが、こういったエロ漫画でしかできないシチュエーションをやってみたかったのだ。

後ろでは既に梓と歩弥が下半身をモジモジさせながら潤んだ目でこっちを見ていた。どうやらすでに準備はできているようだ。

「さて、入るか。」

俺が双子と共に入り口に向かおうとした…………が

「おぅおぅおぅ!!てめぇ何してくれてんだぁ!!!?」

後ろからこの場の雰囲気とは似合わない怒号が響いた。振り向くと、そこにはガラの悪い男数人と少女と女性がいた。多分女性の方は少女の母親だろうか、男達に頭を下げていた。

「あんた保護者かい!?どうすんだこれ、服にベットリ アイスがついてんだけど!!」

「すいません!!すいません!!クリーニング代はお支払いしますので!!」

「へぇ…これ、結構高いんだぜ!クリーニングだけでも三百万はいくんだけど…。」

「さ…三百!?」

おいおい、クリーニング代に三百万?ぼったくりもいいところじゃねえか。多分あいつら、わざとぶつかったな。

「どうする?ここじゃ何だし、向こうで話し合おうか?」

そう言って母子は男達に半ば強制的に人気のないところに連れていかれようとしていた。

あー、あいつら絶対身体で支払わせる気だな。見たところあの二人二級市民みたいだし…。ちらっとしか見てないが美人だし、プロポーションも抜群だったな。点数でいえば母親が91、娘が88か。

……よし、助けよう。

とりあえず俺は二人と一緒に男達の後を尾行した。

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