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詩織=10分の1
官能リレー小説 - 二次創作

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詩織=10分の1 3

詩織は新体操部の部室で制服に着替え、更にトイレを済ませた。この時、詩織は学生鞄とスポーツバッグを手に下げて持っていた。詩織は、部活や体育の授業で着る物やタオル等、スポーツバッグに入れるようにしているのである。
「さあ詩織さん、早く行きましょう」
「どうして、そんなに熱心に私を誘うの?」
「私の最近の新しい発明を是非見てもらいたくて…」
「面白そうね。どんな物か、見せてもらおうかしら」
詩織は結奈に付いて行く。

校舎地下の奥にあり科学部の部室に入ると、その奥にドアがある。
「ここが私の専用の研究室よ。早く入って…」
結奈に促され、詩織は結奈の研究室の中へ入った。

「ここが結奈さんの研究室なのね」
部屋に入った詩織は辺りを見回した。
「最新の発明ってどんなの?早く見せて」
詩織は結奈に催促する。すると、結奈は光線銃の様な物を手に取り、詩織に示した。銃身の先端が矢の先の様な形になっている。

「まずはこれを見て」
結奈は室内の壁際のソファーに銃の先端を当て、引き金を引いた。すると、ソファーは光に包まれながらたちまち小さくなった。
「こ、これって…」
「生物以外の物体を10分の1サイズに縮小する“ミニチュア変換銃”よ」
驚愕する詩織に結奈は説明した。

結奈は縮小したソファーの寸法を測り、元の10分の1になっていることを確認した。そして、ミニチュア変換銃のレバーを“縮小”から“還元”に切り換えると、銃の先端を当て、引き金を引いた。すると、ソファーはたちまち元の大きさに戻った。

「す、凄いじゃない!」
「詩織さん。これとは別に、生き物を10分の1に縮めるのもあるんだけど…」

結奈はもう一つの変換銃を持ちすかさず詩織に向けて撃つと詩織の体があっという間に小さくなった。
「これは生物を10分の1にする変換銃よ。そして、人間にも効くの。」
体が小さくなった詩織は気を失いその場に倒れた。
「ふふ。実験は成功ね。」
それまで詩織が立っていた位置には、詩織が身に付けていた制服や下着、靴、ソックス、ヘアバンドなどが抜け殻の様に一塊になって落ちていた。
詩織を小さくしたニルスXは、先のミニチュアガンとは正反対に、生物の身体のみを縮小するもので、非生物の物体には全く効果がなかった。その為、詩織の身体のみが小さくなり、服や下着など、身に付けている物は全く変化がなく、元の大きさのままだった。したがって、小さくなった詩織の身体は制服に埋もれた状態だった。

(トントントン)
ドアをノックする音がし、すかさず開いた。すると、賢人と香澄が中に入って来た。
「詩織はどこだ?」
サッカー部の練習を終えた賢人は香澄から、詩織が結奈に呼ばれて付いて行ったと聞き、心配になって訪ねて来たのである。香澄も同行した。香澄は賢人の従姉である。

賢人は、女子用の制服が床に落ちているのに気づく。詩織のトレードマークのヘアバンドも一緒に落ちていた。それらの傍に、光線銃を手にした結奈が立っていた。
「おい、紐緒。詩織をどうしたんだ?」
賢人は大声で怒鳴りながら結奈に迫る。賢人は、詩織が結奈の狂気の研究の実験台にされるのではと危険を感じ、駆けつけて来たのである。

「これは一体何だ?」
賢人は結奈が手にしているニルスXを奪い取った。
「あっ!それは…」

その時、床の上の制服の中でゴソゴソとした動きが起きた。香澄は気になって、制服をどけてみた。すると、そこには10分の1サイズに縮められた全裸の詩織の姿があった。

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