そこへ香澄が姿を見せ、
「あなた達、早く教室に戻りなさい」
そう大声で言った。生徒たちは皆それぞれの教室へ戻って行った。賢人たち3年A組の教室でも全員着席した。
香澄が教室に入ると、クラス委員の一声で全員が起立し、礼をした。もちろん詩織も同様に起立、礼をした。
朝のホームルームにて、香澄は詩織が小さくなった事情を話した。
「皆さん、詩織さんのこと、よろしくお願いします」
詩織も賢人もその日の授業を無事に終え、放課後になった。
「香澄先生、詩織のこと、よろしくお願いします」
賢人は香澄に詩織を託し、サッカー部の練習に向かった。
香澄は新体操部の部室へ詩織を連れて行った。そして、詩織はミニチュアガンで縮小されたレオタードに着替えた。
新体操部の練習場では、通常の13メートル四方のマットから少し離れた位置に、10分の1サイズの1.3メートル四方のマットが敷かれていた。
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