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詩織=10分の1
官能リレー小説 - 二次創作

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詩織=10分の1 4

「し、詩織さん!?…」
「詩織!?…」
香澄も賢人も大変な驚き様だ。詩織が着せ替え人形の様に小さくなっているのだから。
賢人は銃、ニルスXを放り投げ、詩織に顔を近付けた。

詩織は自分の体を見ると、裸になっていることに気づく。
「え?きゃああああああ!私、裸じゃない!」
詩織は慌てて自分の胸を両手で隠す。
「いやいや。裸より、まず自分が小さくなってることに気づけよ」
「ケンくん!見ないで!でも、ケンくんだけになら見られても平気かも」
そして、一緒にいたはずの結奈はいつの間にかいなくなっていた。

「紐緒の奴、逃げやがったな」
詩織を元に戻すにも、結奈がいなければどうにもならない。
「賢人くん、そこ…」
香澄が指さす方を見ると、白衣など、結奈が着ていた服が床の上で一塊になっていた。その中から、詩織と同様に小さくなった結奈が顔を出していた。
結奈から銃を取り上げた際、賢人は思わずそれで結奈を射ってしまったのだ。

賢人は床の上に落ちている銃を拾った。
「この銃で詩織を小さくしたんだな」
賢人は小さくなった結奈に顔を近付けて尋ねた。
「ええ。そうよ」
結奈は賢人に、その銃はニルスXといって、生物のみを10分の1サイズに縮小する装置であることを話した。
「どうしたら元に戻せるんだ?」
「レバーを“縮小”から“還元”に切り換えて射てば元の大きさに戻るはずよ」
「そうか」
賢人は言われたとおりにレバーを切り換え、銃口を詩織に向けて引き金を引いた。だが、光線が全く出なかった。幾ら引き金を引いても駄目だった。
「さっき床に落したせいで故障しちゃったみたいね」

賢人は、ニルスXを放り投げて床に落としたのはうかつだったと後悔した。
「このままじゃ詩織を元に戻せないな」
目の前では、小さくなった全裸の詩織が泣いて悲しんでいた。

結奈は、非生物の物体を縮小するミニチュアガンのことを話した。賢人は、机の上に置いてあるミニチュアガンを手にすると、それを使って、制服や下着、靴、ソックス、ヘアバンドと、詩織が身に付けていた物を全て縮小した。

「詩織。さあ、早く着ろよ」
「うん」
詩織が、小さくなった自分の制服や下着を着てみると、小さくなる前と同様、身体にピッタリだった。ソックスや靴、ヘアバンドも同様だった。

「私のもお願い」
続いて、賢人は結奈の服や下着も小さくした。結奈はずににそれを着た。

「どうしてくれるの?私の身体、元に戻してよ」
詩織は結奈に食って掛かる。

そこへ、1人の男子生徒が部屋に入って来た。
「あら、山口くん!」
3年生で科学部員の山口だった。山口は、小さくなった詩織と結奈の姿を見て驚くが、結奈は山口に事情を話した。
「彼にニルスXを修理してもらうわ」
結奈がミニチュアガンやニルスXを開発する際、山口は助手を務めていた。

山口がニルスXをバラしての中を見てみる。
「だめだこりゃ。完全に壊れてる。一から作った方がいいかも。」
「ええ?そんな!」
詩織が肩を落としてガックリしてる。
「また作るのにどれだけ時間かかるんだ。」
賢人の質問に結奈が自慢げに答えた。
「天才と言われた私でも半年かかったわ。」

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