スレイブプリキュア! 54
ぷっしゃああああぁぁぁぁ……と音をたてるソレは、一向に止まる気配がない。
どうやら相当我慢していた様だ。
「いやああああぁぁぁぁぁ!!!!」
叫びながらも尿は止まらない。
「あぅ………ヒッグ……ふぇ………」
とうとう泣き出してしまう。
しかしそれも当たり前だ。
ここには大量の男が居るどころか、本来威厳を放つべき年下の仲間まで居るのに、その面前でお漏らしなんて、羞恥どころではないだろう。
そんなビートの心を嘲け笑うかの様に、男の中の一人が呟く。
「中2にもなってお漏らしかよ」
「っ…………!」
まだまだ涙の止まらない目を見開いたかと思いきや、それが引き金になったかのように、口々に言い出す。
「子供っぽいなぁ」
「年上の威厳ゼロじゃん」
「ははっ。わたちきゅあびいと、3ちゃいでちゅぅ、ってか?」
もはや一度見開いた目を固く閉じ、血が出んばかりに唇を噛み締めていた。
「貴方達……………! 目を覚ましなさい! 貴方達は操られてるのよ!」
ミューズが四つん這い姿勢になってもなお毅然とした態度で叫ぶ。
隣のビートはすでに大粒の涙をポロポロと溢し続け毅然とは程遠い様子だと言うのに。
まぁビートはこれでほぼ戦意も失っただろう。
男達に任せよう。
ミューズの方はまだ子供ということもあるし、この態度ではどうなるか分かったことでは無い。
ここは一つ俺が触手を通して相手をしてやるとしよう。
「うっ…………ふぐぅ…………ひぐっ………えぐ……………あ……!!!」
泣き続けているビートの泣き声が急に止まる。
それは、嬉しいことがあったからとか、そういうわけではない。
周囲に居た、先程中2にもなりお漏らしと言う恥態に、さらに追い討ちをかけてきた男達が全て自分に向かって来たからだ。
性に対して特に興味もなく、知識もないビートでもその男達の飢えた目が何に飢えた目なのかぐらいは流石に分かる。
そして、恥ずかしながらに今自分がどれだけ淫らな格好をしているかも。
服は濡れ肌に張り付き、所々が破れて肌に食い込んでいる。
さらに触手のせいで大股開きというあられもない格好をさせられているのだ。
「あ…………い…………いや………!! やめて………!! いやぁ!!」
すでに涙は綺麗に止まっているが、じりじりと近づいてくる男達から逃げる術も無い。
完全に発情している男達から逃げようにも、触手で宙に浮かされ拘束されているから逃げられない。
「いや………やめてぇ………!!!」
ビートに出来る事と言ったら、無様に叫ぶ事だけだった。
「いや……! やめて……! いや! いやよ! こんなのいやぁ!!!」
しかし、そんな叫びは何の効果もなく、とうとう最前列に居た男がビートの真ん前まで来てしまった。
「本物のJCのおま○こだぁ………………しかも…プリキュアの………!!」
根暗、という言葉がこれほど似合いそうなやつもいないであろう外見。
太っていて眼鏡をかけて、いかにもオタクで引きこもりの大学生といった風貌をした男が、躊躇なくビートの股間を眺め回している。
「………………っ!!」
恐怖から腰が引け、仮に今拘束を解かれたとしても逃げる事は出来ないだろう。
もう声を発する事すら出来ず、ただこれから自分がされるであろう行いに目を見開く事しか出来ない。
眺め回すだけで男が満足するはずもなく、意を決したように手を伸ばしてきて、脂ぎった手がビートの太ももに触れる。
____気持ち悪い…………!!!
触れられるだけでもそう思った。
しかし、次の瞬間気持ち悪いとか、そんな事は一切関係無い行為をされた。
ピチャ、という音と共に、男がビートの股間を、舐めているのだ。
クチュ………ピチャ………男が狂ったように舌を動かす度にそんな音が漏れる。
しかしながら、本来この行為で得られるはずの快楽、と言うものはビートには一切届いていなかった。
おぞましい、ただそれだけで埋め尽くされていた。