スレイブプリキュア! 46
途端にこまちは口を噤んだ。
しかし交尾の快感に、んぅーっんぅーっ、とくぐもった喘ぎ声を漏らしている。
「そうそういい子だ。ご褒美だぞ、ほらほら」
「んぅぅぅーっ、あああっ、激しくしないでぇっ、ひあんっ」
「どうして? 気持ちいいんだろ? あの色黒の男より」
「どうして、ナッツのこと、っあああ、まさかストーカーっ、とかっ」
「ストーカーならまだマシだな。変質的とはいえ愛があるんだから。でも残念、俺はお前を奴隷としかみていない」
「ど、どれっ、ひいいん! ああっ、ああっ!」
こまちが背筋を仰け反らせる。
宙を見上げ、ビクビクと身を戦慄かせる。
「イッたか。あの男よりもいいんだろ?」
「そんなわけぇっ、ひぁあぁっ! んあんっ!」
「ククク、身体は素直だぞ? 俺の方がいいってキュンキュン締め上げやがる」
「うそようそよぉっ、んんんぁっ、そこダメ! だめえええっ!」
「ここか、ここがいいのか?」
「あああぁぁああぁぁぁ〜〜──ッ!」
深いところで素早くピストンしてやると簡単に達する。
よほどいいらしい。
プシィィィ、と吹く潮がサオに当たり、肉壷がクジュグジュになった。
「どうしようもないスケベマンコだな。クク、待ってろ、今出してやる」
「やああ! それだけは! お願いだからぁああっ!!? あんぅぅぅううううう!!」
聞くわけがない。
こまちが突き出している尻に腰を押し付け、逸物をきっちり埋没させ、精を放つ。
「ひどい……こんなことって……ぁぁ、はあぁぁぁっ……」
「今日が初めではないだろうに」
そう、以前に犯したときも子宮に放っている。
その時にこまちの身体を侵食したダークエロティカが今放っている分と強力に反応し、法悦で魂を侵食している。
結合を解くとこまちは横だおれになった。
肉棒を飲み込んでいた穴からデロリと白濁液が溢れてくる。
性行の余韻にピクピクと身を痙攣させているこまちの顔は絶望の無表情に染まるどころか、ポーッと紅潮した頬を綻ばせ恍惚としている。
「俺のを忘れられなくさせてやるからな」
「あんっ……もう中はダメぇぇ……」
こまちの仰向けにし股の間に身を捩じ込むと、こまちは妖しく微笑してそう窘める。
中に出されると思っているらしい。でなければわざわざダメという必要はないだろう。
裏を返せばそういう期待をしているということだ。
正常位で貫けば、案の定、淫蕩した艶のある微笑を浮かべ嬉しそうに声を上げた。
*
白光を注ぐ太陽が桃色の空に浮かんでいる。
エロティックワールドの空は、大気中に含まれる催淫効果物質が太陽光を乱反射して、このように桃色に見える。
月も白銀ではなく桃色に見え、人間にとっては幻想的な夜空に見えるかもしれない。
ダァァァン! と大きな衝撃音が聞こえ、視線を遣ってみた。
向かって左側の観客席にコピーのキュアミントがめり込んでいた。
大丈夫か?
ここは数分前に創造した競技場。どうでもいいことだが、オブラートに言えばアワビの形を模している。ラグビーボール型のドームに天井がないデザイン、と言えば分かりやすいだろうか。
このマンコドームを創造し、戦闘力を備えるまでダークエロティカを与えたコピーたちの力量を見ていた。
「す、すごい……私じゃないみたい」
コピーミントを吹っ飛ばしたコピーアクアが自分の手を見つめ感動している。
その驚いた顔が妖しい微笑に変わった。
両手に黒く燻んだ桃色の波動が収束していく。
コピーアクアがその両手をコピーミントの方へ突き出した。
「飲み込みが早いな。俺にハメてもらうことしか考えてなかったのに」
その万年発情期っぷりは姿にも現れている。
寸足らずで臍出しになっているタンクトップのような服に、少し腰を曲げればパンツが丸見えになる超ミニスカート。エナメル質な光沢を放つ黒いそれらは硬質な素材でできているが、肩や裾に見られる飾りはアクアの名残を思わせる青が用いられている。黒い長手袋も黒いブーツも同様、所々青が見られた。
キュアアクアのイメージを送り変身させると、ダークエロティカはそのままだがクリ棒は消滅してしまう。だからダークエロティカの力を収束した水晶を首から提げさせ、それに触れることで戦闘力の解放という手段を取った。その際、動きやすい姿を自分で考え実行させたのだが、結果がこのコスチュームというわけだ。
しかしこれはあくまで戦闘用。本人たちを凌辱するための真の姿は別に用意させている。
それにクリ棒が勃起しないよう、クリ棒の解放は俺が行うようにした。今コピーたちがスカートを捲ってパンツを下ろしてもクリはクリのままで、勃起しても肉棒の形にまで膨張することはない。闘うことに専念した姿なのだ。
「あ、やだ私ったらつい……だ、大丈夫? エロミント?」
エロミントとはコピーミントのこと。
コピーたちは頭にエロを付けて本物との区別を付けているらしい。
エロミントに変身する前はエロこまちってな具合に。
もくもくと上がる土煙を前にエロアクアが狼狽えていた。
その背後に突如現れる、影。
「大丈夫よ。屁でもない」
エロアクアの背後を取ったエロミント。
速い。俺の目でやっと分かるスピードだからエロアクアには見えなかったのではなかろうか。
「これお返しね」
「きゃあ!!」
エロミントが空中で見舞った左回し蹴りがエロアクアに炸裂。