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参謀ディオン・ファントスの一生
官能リレー小説 - 戦争

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参謀ディオン・ファントスの一生 13

ディオンはリディアのふくよかな胸に顎を乗せるようにしながら膨れっ面になる。

「考えるだけとか駄目ですよ」
「ディオン、戦術は押す一辺倒じゃ駄目でしょ」

リディアはこの色恋沙汰は不器用なこの天才少年の頭をくしゃくしゃと撫でながら、少しため息混じりに笑うのだった。


とは言え、ディオンに甘いリディア。
母親的な甘さとも言えるのだが、実質母親のようなものだった。

大きなソファーで互いに裸で向き合う二人だが、リディアのディオンを見る目は女の目と言うより、息子の成長を喜ぶ母親の目だ。
彼と身体を重ねるのも愛や性欲でなく母性からだった。

「随分逞しくなったわね・・・」

リディアの指がディオンの胸板を滑る。
華奢で小柄、筋肉も殆ど無く薄い胸板だが、少女のような身体付きからやや男らしさが出て来ていた。

リディアのもう片方の手はディオンのガチガチに勃起した肉竿へ・・・
ほっそりとして小さいが、全体的に色素沈着して濃い色となり逞しくはなっていた。

ゆっくりとリディアは肉竿の皮を剥いていく。
常に覆われたままだが、こうやって手で剥けるぐらいにはなった。
それと相変わらずに申し訳程度しか生えてない恥毛とで精一杯大人アピールしてるが、それが子供の背伸びに見えて微笑ましいのだった。

だが、着実にディオンが男として成長してる事は事実だ。
リディアの身体で大人へとなっていったディオンを、これ以上自分に縛り付けるのはいけないとリディアは十二分に分かっている。
故に結婚せよとけしかけているのだし、その結果若い女の身体で自分を忘れてしまっても構わない。
母親として息子の巣立ちを促す心境だったのだ。


「先生ぇ・・・」
「駄目よディオン・・・夫婦の睦み合いならどう言わなければいけないのかしら?」

甘えようとするディオンを押し止めるリディア。
親離れさせる為にこう言う所も教育していた。

「リ、リディア・・・」
「はい、ディオン様・・・」

女性の社会進出が著しい昨今と言え、夫婦関係は今だに男尊女卑的な風潮が美しいとされている。

妻は夫を立てて尽くす。
元の身分や年齢に関係無く、夫は妻を呼び捨て、妻は夫に様付けで呼ぶのが習わしだ。
伝統を重視する国家程、この風潮は強い。
中には妻を奴隷同然に扱う国家もあるし、帝国でも男尊女卑的な風潮は強い。
そして、女性の社会進出が最も進んでるオルタンスでも、この風潮はしっかりと残っていた。

リディアもこうやってディオンに接する事で、彼を一人前の男にしようとしていた。
彼女には結婚の意志は殆ど無かったし、家長として亡き夫が残した妻達や子供達を養育していかなければならない。
これは貴族の正妻としての務めであり、彼女も他の妻達の再婚を斡旋したり、子供達も分け隔てなく養育したりとしていたのだ。

その妻達も全て再婚が決まり、十人近くいた子供達も手のかかる年頃は済んだ。
唯一の他の妻が産んだ男児も今はリディアが後見してるが、法的な15歳の成人を向かえ次第に爵位を譲るつもりでいた。
つまり彼女にとってはそれが終われば、モーファイム男爵夫人としての仕事はある意味終わりなのだ

そうなれば彼女の再婚を阻むものはないが、かといって再婚する意志は殆ど無い。

しかし、こうして身体を重ねたディオンが、日々男として成長していく様は、母親のような喜びを感じるのであった。

後年、ディオンの成長に寄与した人物として戦術の父であるマクシアム伯と共に戦術の母としてリディアの名が上がる事も多い。
勿論、彼女が教えたのは戦術だけでなく、ディオンが男として独り立ちしていくものもあったのだ。


そして、その日のディオンとリディア・・・

「あっ、あっ、いいっ、いいわっ、ディオン様っ!」

正常位で腰を振るディオンの背中に手を回しながらリディアはうっとりとそう言う。
女は男を立てるのが当たり前であるからおかしくはないが、これは夫婦関係であればだ。
リディアとディオンの関係なら、むしろリディアの立場が上なのだが、あえてリディアはこう呼ぶようにしている。

それもこれもディオンを一人前の男にする為だ。

だから余計にディオンがリディアを思慕する結果になったものの、確かにディオンは男として成長していた。

まだリディアを達せさせるには至らないが、快楽は感じられる。
リディアの場合、ディオンが自分の身体で成長する喜びで感じてる部分もあるが、もうそこそこ女を楽しませるぐらいの所まで達している。

「はぁ、うんっ・・・リディアの膣内っ、気持ちいいよっ!」
「はんっ、私もっ!、ディオン様っ、もっとくださいっ!」

豊満な肉体を若いディオンに好きにさせながら、リディアは彼の限界が近いのを感じていた。
ディオンの射精を導こうと、彼女は求めるような口調で言う。

「欲しいっ!、ディオン様の子種っ!、膣内にくださいっ!!」
「はあっ!、もうっ!、もう出そうっ!!」

ギラギラしたオスの目にディオンが変わり、それを満足気に見るリディア。
支配欲が彼を男へしていくのを感じながら、射精を促すように膣に神経を集中させて締める。

「はあぁぁっ!、いくよっ!、いくよリディア!!」
「きてっ!、きてくださいっ!、ディオン様っ!!!」

中で爆発するように精が放たれる。
悦びを感じながら、ディオンを抱きしめ受け入れるリディア。

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