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麻薬戦争
官能リレー小説 - 戦争

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麻薬戦争 9

軽症者と言ってもここに放り込まれる理由はフラッシュバックにより錯乱状態になり重大事件や事故が起こる場合があるので元の学校では万が一にそうなった時の責任の所在がややこしくなる……だがこの学園は防護策を講じているので損害が最小限度で済むし、何よりも危険ドラックを手に入れないようにするにはこれしかない。
「おはよう、授業を始めるぞ」
こうして見ると先程の光景が嘘に思える……そう錯覚するほど前の職場と同じ教室に見える……が、窓には鉄格子が見える。飛び下り事故防止の為である。
フラッシュバックに伴う錯乱状態は専門医でも予想が難しい一面もあり私も数度遭遇しているがコレが無ければ大騒ぎになっていた所だ。ここでは高校卒業検定を取る事を前提にしている……軽症者と言っても通常の高校からカリキュラムでは取り残されるのが多いので成人になっている生徒も珍しくない。

半日後、本日の授業も何事も無く終了……生徒達は其々の寮へと戻る。寮と言っても実質病室である。私も所定の書類を作成し通常の学園側に何事も無ければ終わり……となるがそうもいかない、色々と出るので前の職場で問題を起した私ですらフォローに走る。
「……はぁ」
「森先生ゴクロー様です」
今日は中等部一年同士の喧嘩で担任が担う数日後の授業準備を代行で作成……本当にPCがあれば何でもできる時代になったが教員の負担は増すばかりだ。教師歴三年の女性教師がお茶を出してくれた。
「これ位は誰だってできますよ」
「でも森先生の教材作りって定評あるんですよ」
そりゃあ慣れているからなぁ……苦笑するしかない。
「私はここの教室では授業出来ませんからね……それが雇用条件みたいなもんですよ」
薬物中毒生徒専任教師はどうしても避けられる……私の様な不埒者の雇用も躊躇いPTAからも突き上げがあったが普通学科の生徒に直接指導しないと言う条件で如何にかなった。故に職員室にも必要が無い時は顔を出さない様にしている。最も着任以来そんな事が出来たのは数える程度だ。
「……森先生」
「まぁ、私に出来る事は限られてますからね……」
とりあえず出来た見本を発注元である同僚に見せる為に席を立つ。ここん所トラブル続きだから気が立っているんだろうなぁと思いつつも……だがそんな教師らしい悩みが私には羨ましいと思う事は胸にしまっておく。
「悪いですねぇ、中々小学生の気分が抜けない二人でしてね」
「いえいえ……(普通の生徒に授業任して貰ううちは花だよ)」
私も愛想笑いをしなければやっていけない……。


最近、理事長が代わり、新理事長が肝入りで留学生受け入れ話の噂が聞こえる様になった……正直言えばこんな郊外にある医大付属学園に勝ち目はあるのかと思われがちだが……まっ、私にはどうでも良い事だ。学園近くのマンションを丸ごと借り上げて教員寮として使っている物件が私の住まいである。
「ふぅ……」
オートロックのドアを開けると自動的に照明が作動する。
「お帰りなさいませっ、ご主人様っ!!!」
「ただいま……いい子にしていたかい?」
「は、はいっ……」
指定制服に身を包んだ少女はスカートを捲り上げると少女が普段は穿かない筈のモノが秘所を覆っていた。深紅のフェイクレザーに真鍮の錠前……肛門周辺は覆っては無い。
「真由美は一週間我慢しました」

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