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麻薬戦争
官能リレー小説 - 戦争

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麻薬戦争 1

麻薬……古今東西各国に蔓延る人を堕落し体を壊す恐ろしい薬、反面麻薬が齎す快楽は飲酒すら比べ物にならないとも言われ麻薬中毒が治らないのは一度体内に入れると脳がそれを欲すると言われている。殆どの国が麻薬の製造/販売/服用を禁じている……しかしこれは膨大な富を齎すのも事実であり各犯罪組織はこれを如何に幅広く効率良く裁くのか?そして各国の治安機関(=警察や軍隊)はこれを如何にして阻止するのか?終わりなき麻薬戦争に終息は無い、あるとしたらそれは人類が滅びる時……。


数年前に起きた東アジア動乱にて共産党体制が崩壊した中国は宛ら三か国に分裂、北京共産党を信奉する中華人民共和国、欧米とロシアが虐げられていた少数民族らを支援して建国された西亜細亜連邦国、香港と広東省を中心に共産党を排除した民主主義国家を掲げた南亜細亜共和国……中華人民共和国はこの二カ国を認めてないが国際社会は国家として承認していた。

これには諸事情もあるが長年の北京共産党が行ってきた圧力が要因とされているも表向きの理由の一つだが最大の理由は麻薬製造輸出国になっているからだ。国際社会は幾度も改善する様に要求するも北京共産党は改善する事は無かった……共産党地方幹部や軍が関与している事も珍しくなく、しかも劣悪品すら出回る始末。これが国内に蔓延し薬物中毒者による事件も後を絶たない。もはや見せかけだけの社会主義政治に民衆は信じてないという状況だ。中華人民共和国から麻薬は主に日本に密輸入される……麻薬戦争は昔よりも激しさを増しているのである。




某政令指定都市にある港湾施設が見える複合レジャー施設、夜の帳が降り切るも夜空の星よりも明るく無粋な街頭や電光看板が街を彩る。この施設も深夜になると人通りが少ない個所も出て来る……麻薬の密売には格好の場所だ。
それは同時に取り締まりされる場所でもある。売人も客も罪悪感は無い……例え麻薬による通り魔や暴走事故が起きても不運が重なっただけと言い聞かす、警察はそれを許さない。
「……二桁到達」
「ハナキンですからねぇ、リーダー」
金曜日が終わり土曜日になったばかりの時刻、施設横にある道路に止めてある二t車の車内にて如何にも内装業者関係者と思わせる服装をした男二人は少し離れた場所にある駐車場にある外車に目を向けていた。時折人が寄るが車内に居る男と会話している様子も無い。
「まさかこんな所で出張販売とはなぁ……」
「所轄には話は通してます、県警にも……現行犯逮捕の場合は所轄に」
「了解……むっ」
外車から人が降りた、すぐ横を通った女性を車内に引きずり込んだのである。
「ちっ!」
運転席に居た男は拳銃型SMGのセーフティを解除する。
東アジア動乱以降、日本警察もニューナンブだけでは対処が難しくなり海外の警察同様にガバメントやシグ、グロックと言った自動拳銃が当たり前になり特に発砲確率が高い部署は拳銃型SMGの使用を認めていた。それは大陸系犯罪者に対しての答えでもある。
「回せ!」
部下は二t車のアクセルをベタ踏み、同時に外車の進路を遮る様に別の捜査車両がぶつかり右フロントタイヤを完全に潰した。
「婦女性的暴行の現行犯で逮捕する!」
SMGの銃身下にあるレーダーポイントが外車車内に居る男らの額に当たる。幸いにもスカートとブラウスを破られただけで済んだ。
「ニホンゴワカラナイネ!」
「ざけるなぁ!!!シナ野郎!」
リーダーの男は容疑者の男を車内から出すなり延髄蹴りをする……そうしないとジャンキーは大人しくならないからだ。
「リーダー」
別の捜査車両から降りた女性捜査員は連れ込まれた女性を見ていた
「おう、被害者のメディカルチェック忘れるなよ……客を作っているかもしれんからな」
悪質な売人になると麻薬を打って中毒者にしてしまう事もあり、薬物中毒者の何割かはこの傾向があるらしい。数年前に小学生に麻薬を注入して性的暴行した半島系売人が逮捕された時には全国区ニュースになり中国系/高麗系移民に対する差別発言や行動も頻発したと言う。その碌でもない売人を逮捕したのも彼ら、警視庁広域機動捜査隊薬物犯罪班だ。あの時は逮捕と言うよりは保護としたのが実情だ。

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