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いざ立て戦人よ
官能リレー小説 - 戦争

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いざ立て戦人よ 8

「それじゃあ研究所の中を案内するわね……と言いたい所だけど、私も自分の仕事があるのよ。
だから案内はこの子に任せるわ。」
そういうとクリス少佐は一つの扉を指し示す。
それとほぼ同じタイミングで扉が開き、一人の人影が姿を現した。
「…あっ、君は…!」
その人物を目にした瞬間、エルンは驚きの声を上げる。
「お久しぶりです、エルネスト少尉」
そこに居たのはあの時、戦人で共に戦った少女だったからであった。
「どうして君がここに?それに少尉って?」
「階級については、戦人のパイロットだからね。
形式的にパイロットは尉官以上と言うことで、君には少尉の階級が与えられるわ。
それと彼女は戦人のサブパイロットだからね。
ここに居ても何ら不思議はないでしょう?
それに君達は既に知り合いでしょう、だから案内は彼女が適任と思って用意したのよ」
エルンの疑問に軽い態度で答えるクリス少佐。
「そ、そうですか…」
「じゃあ頼んだわよ、レーネ」
「了解しました。少佐」
クリス少佐はレーネと呼んだ少女を残し、通路の奥へと姿を消した。
一方、残されたエルンは、レーネとまともに向き合う事すら出来ずにいた。
レーネの顔を見ていると、あのコックピットでの行為を思い出してしまい、股間に血液が集中するのが感じられたからである。
だがレーネの方は気にする様子もなくエルンと向き合う。
「改めまして、レーネです。
その節は大変お世話になりました。
あなたは私の命の恩人です」
深々とお辞儀をするレーネを見て、エルンはようやく心を落ち着かせるのであった。
「こちらこそ、あんな事しちゃって……いやいや! 
君こそ命の恩人だよレーネ……?
あれ、階級は?」
名前を呼んだ所で疑問が出る。
「私たちには階級はありません…
レーネと呼んで下さって構いません」
「えっ…パイロットは尉官以上ってさっき…」
「さあ、研究所を案内します。ついて来て下さい」
レーネはエルンの質問を遮ると、現れた時と同じ扉へと向かい、移動を始めてしまった。
「ちょっ、ちょっと待ってくれよ〜」
慌ててエルンはその後を追った。


暫く無言で二人で歩くと、通路に窓が沢山あり下の部屋が見下ろせる場所に着いた。
「ご覧ください…」
「ここは…?」
疑問を持ちながらもエルンは窓から中を覗く。
大きめに確保された室内には、いろいろな計器と筋トレ用具、そして男達が身体を鍛えながら、裸か、もしくは裸に近い格好の少女達に、股間の逸物を刺激されながら身体を鍛えていた。
「あの…ここは?」
「ここは訓練棟のトレーニングルームです。
今は志願者の適正試験中ですね」
いずれの男性も軍人のようで、皆ガッチリとした肉体を持ち、与えられたメニューを軽々とこなしていく。
しかし少女達が軍人の股間をさすり、口にくわえると、たちまち男達の動きは鈍り、課題をクリアする事が困難になっていった。
「戦人を操縦するには一般的な軍人としての体力以外に、性的な耐久力が要求されます。
最低でも女性と繋がったまま二時間は我慢でき、その上で機体を操縦出来る精神力が要求されます。
明日からはエルネスト少尉には、操縦技術の訓練に加え、体力と耐久力の特訓をして貰う事になると思います」
レーネの説明が終わる頃には眼下の軍人達は皆、無様に精液を搾り取られていた。

エルンは、ふと思ってレーネに尋ねた。
「あのぉ…もしかして戦人が動かせる事って、実はメチャクチャ凄いチート能力だったりする訳…?」
「凄いなんてレベルじゃありませんよ!あなたは百人…いえ、千人に一人いるか居ないかという貴重な存在なんです!」
「ぼ…僕にそんな希少価値が!!?」
そこへ…
「…まぁ、メガブラスターを一発撃っただけで戦人に精を吸い尽くされて気絶するような現状では、その真価も発揮できんがのう…」
後ろから声がしたのでエルンが振り向くと、いかにも科学者らしき白衣に身を包んだ一人の老人が立っていた。
「あなたは…?」
「わしはツヴァイシュタイン。戦人の開発者じゃ。君があの空襲の中、戦人を動かして敵機を撃破したエロネスト君じゃな」
「エルネストです」
「戦人を乗りこなすために必要なのは体力と精力だけではない。最も重要なのは魔力じゃ。戦人は搭乗者の魔力を大量に消費する。その点、君は心配いらなさそうじゃのう」
「は…はい。昔から魔力が強いのだけが取り柄でして…それがまさかこんな形で役立つとは思ってもみませんでしたが…」

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