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征服と支配
官能リレー小説 - 戦争

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征服と支配 8

そんな状況下ではこの皇女をなんとしても宥めておかねばならない。
アルトもその辺りは重々承知であるが…

「申し訳ございません、、大佐殿。元帥閣下は人の好き嫌いが激しいお方で…
 大佐殿のようにお気に召す方は珍しいのです。ご迷惑かもしれませんがここはどうか…」
さらに皇女の傍らに控えていた女性が申し訳なさそうに言ってくる。
彼女は元帥付き副官のフロッテ大尉。幼児のお守役も同然なその職務を果たす彼女にまで頼み込まれると
アルトも断りきれなかった。
「…わかりました。視察に同行いたします。」


三人は軍用車に乗り、街へと繰り出した。
ふと窓の外を眺めていたエーディットが何かに興味を示した。
「あれは何をしておるのだ?」
皇女が指差した先には二人の兵士と二人の若いエルミナ人の女の姿があった。
女達はいずれも全裸で、足元に彼女達の物と思われる服と下着が落ちていた。
女達は四つん這いにさせられ、バックから突かれて泣きじゃくりながら喘いでいる。
しかも往来のど真ん中で…である。
「ハァ…ハァ…ハァ…どうだぁ!?気持ち良いか!?エルミナの雌豚共ぉ!」
「…アッ!アッ!アッ!い…嫌ぁ!やめてぇ!誰か助けてぇ〜!」
「へへへ…神々の血を引くイストン人様の神聖なる子種を注いでやるぜぇ〜!有り難く受け取るが良い!」
「…アァ〜ンッ!?アァ…嫌ぁ!妊娠やだぁ〜!抜いてくださいぃ!中に出さないでぇ〜!」

「あ、あれは…」
どう答えたらよいのか。
皇女の前任者であるヒスター元帥は「兵の士気を高めるため」と称し
兵士たちの乱行を見逃す傾向があり、むしろそういった行為をあおる事すらあった。
その為軍紀も乱れがちとなり、白昼堂々こういった事が行われる事になったのである。

「良い、直接尋ねる。車を止めよ。」
「閣下!?」
なんと皇女は軍用車を止めさせると、そのまま降車して兵士達に近づいていったのである。
慌ててアルトたちも後を追うが皇女を止めることはできなかった。
「ハア…出すぜぇ…タップリ注いでやるからしっかり孕めぇ…」
「ひいぃ…イヤぁ…ああ…」
「お主たち、何をしておるのだ」
「あ?」
呼び止められた兵士が振り返ると、そこには軍服の女がいた。
よく見るとその軍服には金モールが吊るされ、胸には数えきれないほどの略綬
そして特徴的なブロンドの長髪に青い瞳
「「げ、元帥閣下!?」」

皇女に気が付いた兵士達は慌てて女たちから離れようとしたが、皇女はそれを制した。
「繰り返すが…お主たちは何をしておったのだ?」
兵士たちは顔を見合わせていたがそのうち片方が意を決して答える。
「わ、我々はイストン人の偉大な血をエルミナの地に広めていたのであります!!」
かなり無茶な回答であるが皇女の反応は意外なものだった。
「それは…感心だな。」
皇女はようやく追いついたアルトたちに振り向く。
「見よ、このようにすればこのエルミナの地は未来永劫我らのものとなるであろう。
 まさに全軍の範となるべき兵たちだ。」
無茶苦茶な意見である。皇女以外の全員がそう思った。
さらに皇女は今度は犯されていたエルミナ人の女たちに向かう。
「お主たちはいずれイストン人の血を引く強い子の母となる。励めよ。」

皇女は自身の言葉に満足したらしく少し得意げですらあった。
この女性たちの境遇については毛ほども考えていないらしい。
「では続けよ。」
「は?」
「続けよというのだ。イストン人の地を広めるのだ。」
エルミナ人の女たちにはあまりの不条理に呆然とし、、兵士たちももはや半泣きである。
 

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